• 2025年2月27日

健康診断の結果を理解して生活習慣の改善に役立てましょう

健康診断の重要性

健康診断は、私たちの健康状態を把握し、生活習慣病の予防や早期発見に役立つ重要な機会です。しかし、健診結果を十分に理解しないまま放置してしまうと、病気のリスクを見過ごしてしまう可能性があります。本記事では、健康診断の結果を正しく理解し、生活習慣の改善に活かす方法について詳しく解説します。


健診結果の判定基準

健康診断の結果は、通常AからHの判定で示されます。

  • A判定:異常なし
  • B判定:わずかに異常が認められるが、日常生活に支障はない
  • C判定:日常生活に注意し、不調時には早めに受診する
  • D判定:1年後に再検査が推奨される
  • E判定(E1、E3、E6):1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月後に再検査が必要
  • F判定:精密検査が必要
  • G判定:治療を受ける必要がある
  • H判定:治療継続が必要

これらの判定結果を理解し、適切な対応を取ることが大切です。


主要な検査項目と生活習慣改善のポイント

1.血圧測定

血圧の正常値は以下の通りです。

  • 最高血圧:120mmHg未満
  • 最低血圧:80mmHg未満

高血圧は、動脈硬化を進行させる主要な要因の一つです。動脈硬化が進むと、血管が狭くなり、心臓に負担がかかります。結果として、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。塩分の摂取を1日6g未満に抑えることや、適度な運動(ウォーキングや軽いジョギングなど)を取り入れることが推奨されます。

2.血液検査

血液検査では、以下の数値が重要です。

  • LDLコレステロール(悪玉):60~119 mg/dL
  • HDLコレステロール(善玉):40~199 mg/dL
  • 中性脂肪:30~149 mg/dL
  • 空腹時血糖:70~99 mg/dL
  • HbA1c:5.5%以下

特に、LDLコレステロールが高値の場合、動脈硬化が進行しやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。一方で、HDLコレステロールは動脈硬化を抑制する働きがあるため、低すぎる場合も注意が必要です。健康的な食生活を心がけ、適度な運動を行うことで、バランスの良い脂質状態を維持しましょう。

3.心電図と心エコー検査

心電図で異常が見つかった場合、心エコー検査を受けることが推奨されます。心エコー検査には以下の種類があります。

経胸壁心エコー(TTE)

胸にプローブを当てて心臓の動きを観察します。一般的な心エコー検査であり、心筋の動きや心臓弁の状態を評価できます。心筋梗塞や心不全の診断に有効です。

以下の3種類の検査は主に循環器内科での検査となります。

経食道心エコー(TEE)

食道にプローブを挿入して心臓の詳細な画像を取得します。特に心房細動や血栓の評価に適しています。心臓弁膜症や感染性心内膜炎の診断にも有効です。

ストレス心エコー

運動負荷や薬剤を使用して心臓にストレスを与え、心筋の動きを観察します。狭心症の診断に有効で、通常の安静時心エコーでは発見しにくい虚血性心疾患を特定するのに役立ちます。

ドプラーエコー

血流の速度や方向を測定し、心臓のポンプ機能や弁膜症の診断に使用されます。心不全の進行度を評価する際にも用いられます。

心エコー検査の結果をもとに、適切な運動療法や薬物療法を適用することで心疾患の予防が可能です。


生活習慣改善のための具体的なアクション

1.食生活の改善

  • 塩分の摂取を控える:高血圧予防に1日6g未満を目指す
  • バランスの良い食事を心掛ける:野菜や魚を積極的に摂る
  • 糖分の過剰摂取を避ける:精製された糖質の摂取を控える

2.適度な運動を取り入れる

  • 週150分以上の有酸素運動(ウォーキングやジョギング)
  • 筋力トレーニングを週2回以上実施

3.ストレス管理

  • 瞑想や深呼吸を取り入れ、交感神経の過剰な働きを抑える
  • 良質な睡眠を確保し、1日7時間以上の睡眠を心掛ける

4.禁煙・節酒

  • 禁煙をすることで心血管疾患のリスクを大幅に低減
  • アルコールは1日20g以下(ビール中瓶1本程度)を目安に

健康診断の結果を正しく理解し、適切に対応することが重要です。また、高血圧や脂質異常症、糖尿病のリスクを抑えるためには、生活習慣の見直しが必要です。心エコー検査には4種類があり、それぞれの特徴と適応を理解することが大切です。さらに、運動・食事・ストレス管理・禁煙・節酒を組み合わせることで、健康維持を目指しましょう。健康診断の結果を放置せず、適切な生活習慣を身につけることで、より良い健康状態を維持することができます。

※生活習慣改善は基本の治療と考えますが、個人的にも1日塩分6g以下の生活を続けることは現実的では無いと思っています。塩分過剰が続くことは良いとは思いませんが、ストレスの問題もあり、バランスよく生活することが最も重要かと思います。

また、まずは健康診断を受ける所から始めてみては、と思います。

年齢が高くなったけど、1年以上市民健診も受けていない という方は一度考えてもらえれば幸いです。特に異常がなかった場合でも生活に安心感が増えると思います。

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