- 2025年3月10日
【2025年3月】感染症が広がっています!
ウイルス性胃腸炎・インフルエンザ・マイコプラズマ肺炎などに注意!
春が近づくにつれ、気温の変化や人の移動が増えることで、さまざまな感染症が流行しやすくなっています。特に現在、ウイルスによる感染性胃腸炎が増えており、同時にインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、百日咳、新型コロナウイルス感染症、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、梅毒の感染が拡大している状況です。
感染症の流行は、気温の変化や季節の移り変わり、人の移動、免疫力の低下など、さまざまな要因によって加速します。特に春先は花粉症や気温差による体調不良などで免疫力が低下しがちです。そのため、体調管理をしっかり行い、感染症のリスクを下げることが大切です。
それぞれの感染症の特徴や予防策を紹介しますので、しっかり対策をして健康を守りましょう。
1. ウイルスによる感染性胃腸炎に注意!
ウイルス性胃腸炎はノロウイルスやロタウイルスなどによって引き起こされ、嘔吐・下痢・発熱・腹痛といった症状が特徴です。特に小さな子どもや高齢者では重症化しやすく、脱水症状を起こすことがあるため注意が必要です。
感染が広がる理由
春先にウイルス性胃腸炎が流行する理由として、人の移動が増えること、乾燥した環境がウイルスを長生きさせることが挙げられます。また、集団生活(保育園・幼稚園・学校・職場)の中で感染が拡大しやすく、特に小児や高齢者施設ではクラスターが発生しやすい傾向にあります。
感染経路
- 経口感染(汚染された食品や水を摂取することで感染)
- 接触感染(ウイルスが付着した手や物を介して感染)
- 飛沫感染(嘔吐物や排泄物の飛散による感染)
重症化しやすい人
- 乳幼児や高齢者(脱水症状が進行しやすい)
- 免疫力が低下している人(基礎疾患がある方、体調不良の方)
- 妊婦(感染による脱水や体調悪化が胎児に影響を及ぼすことも)
予防策
✅ 手洗いの徹底(特にトイレの後・調理前後)
✅ 食品の十分な加熱(85℃以上で90秒以上)
✅ 二次感染を防ぐ(嘔吐物や便の処理は適切に)
✅ タオルや食器の共用を避ける
✅ 感染者が出た場合は家族全員で予防を徹底する
ウイルス性胃腸炎は特効薬がなく、対症療法(脱水を防ぐための水分補給、整腸剤など)が主な治療となるため、予防が最も重要です。
2. インフルエンザ

インフルエンザは、毎年冬に流行のピークを迎えますが、春先まで流行が続くこともあります。特に大阪府内ではまだ感染が続いており、小児から高齢者まで幅広い年代で報告されています。
感染が続く理由
- 気温の変化で免疫力が低下する
- 年度末・新年度は人の移動が多い
- 花粉症による鼻炎やくしゃみで飛沫が飛びやすい
- 換気不足の環境が増える(オフィスや学校など)
予防策
✅ ワクチン接種(流行前に接種しておくことで重症化を防ぐ)
✅ 手洗い・うがいの徹底
✅ マスクの着用(飛沫感染を防ぐため)
✅ 換気の徹底(密閉空間を避ける)
✅ 免疫力を高めるために十分な睡眠・栄養をとる
発症後は抗インフルエンザ薬の早期服用が重要です。症状が出たら早めに医療機関を受診しましょう。
3. マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎は、咳が長引くことが特徴で、特に子どもや若年層に多く見られます。咳や微熱が続く場合は早めに受診しましょう。
予防策
✅ 手洗い・うがいの徹底
✅ 咳エチケットを守る(マスクの着用、ハンカチで口を覆う)
✅ 部屋の加湿・換気(乾燥を防ぐことでウイルス拡散を抑える)
4. 百日咳

百日咳は、長期間続く激しい咳が特徴で、特に乳児では重症化する危険性があります。大人が感染源となることも多いため、ワクチンの接種が重要です。
予防策
✅ 乳幼児のワクチン接種(DPT-IPVワクチン)
✅ 手洗い・うがいの徹底
✅ 咳エチケットを守る(マスク着用、飛沫を防ぐ)
5. 新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症は2023年に5類感染症に分類されましたが、依然として流行が続いています。特に基礎疾患のある方や高齢者では重症化リスクが高いので、引き続き注意が必要です。
予防策
✅ ワクチンの追加接種(重症化を防ぐために)
✅ 手洗い・換気を徹底
✅ 密閉・密集・密接を避ける
✅ マスク着用(必要に応じて)
6.劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)は、「人食いバクテリア」とも呼ばれる非常に危険な感染症です。発症すると、急激に進行し、数十時間以内にショック状態に陥ることもあります。
感染拡大の要因
近年、STSSの感染者が増加しており、特にA群溶血性レンサ球菌の耐性菌が増えていることが背景にあります。大阪府内でも2025年に入ってから30例の報告があり、2024年の105例を超える勢いで増加しています。
症状
- 高熱・血圧低下
- 四肢の激しい腫れや痛み
- 多臓器不全(進行が早い)
予防策
✅ 手洗い・消毒の徹底
✅ 小さな傷口からの感染を防ぐ(傷を清潔に保つ)
✅ 発熱や激しい痛みがある場合はすぐに医療機関を受診
STSSは早期発見・治療が極めて重要な感染症です。違和感を感じたら、すぐに医療機関を受診してください。
現在、さまざまな感染症が流行しており、特に春先は免疫力が低下しやすいため注意が必要です。それぞれの病気には異なる感染経路と予防法がありますが、共通するのは「手洗い・うがい・ワクチン接種・早期治療」です。しっかり対策をして、健康に春を迎えましょう!
たなか内科クリニックは消化器内科を専門としており、ウイルス性胃腸炎にも対応しています。明石市で発熱外来をお探しの方は、ぜひ当院までご来院ください。
※今年に入りインフルエンザの方は減少していますが、新型コロナウイルス感染の方や、急性胃腸炎の方は急増している印象です。
胃腸炎でも高熱を伴う場合も多く、一番は脱水に注意していただくことになります。嘔吐や下痢等の症状があればお早目に受診をお願いします。
当院では必要に応じて点滴管理も行い、可能であれば便の細菌培養検査も実施しています。
また、感染源としてはウイルス以外ではカンピロバクターによる腸炎が多く、加熱不十分な鶏肉や豚肉などの摂取にはご注意ください。