• 2025年2月3日
  • 2025年2月4日

食道の異物について

通常食道とは食べた食物を胃へ運ぶ臓器ですが、時に異物を誤って食べてしまった、またその異物が胃まで届かずに食道に引っ掛かった状態を意味します。
年齢からも異物の原因は様々です。

小児の異物誤飲:特に注意が必要な電池

小児の場合:小さなおもちゃが多いでしょうが、電池は問題となります。
レントゲン等で電池が確認できた場合が胃に落ちても回収が必要となります。
そのまま排便されれば良いですが、腸で引っ掛かり電池の成分が漏れ出すと腸に穴が開く危険があるからです。
これまで麻酔をかけて胃カメラで小児の異物を除去した経験はありますが、食事の残った胃の中から電池を回収するのは、非常に時間がかかった経験があります。電池は一度鉗子(カメラからつかむ器具を入れます)でつかんでも、すべって回収が困難となりやすいからです。最終的には無事に回収しましたが。
電池以外のおもちゃで子供が飲み込めるサイズの物はそれほど大きくないため、大きな問題にはなりにくいと思います。

成人の異物誤飲:魚の骨に要注意

成人の場合:成人で最も多いのは魚の骨と思います。
小さな骨であれば一時的に引っ掛かり、少し食道に傷がつく程度と思いますが、角度が悪ければ食道に刺さってしまう場合があります。傷のために食道に違和感を感じることが多いようです。カメラを食道に入れて確認をし、骨が残っていれば回収し問題ない場合がほとんどですが、角度が悪く長い骨の場合は食道に刺さってしまっていることもあります。この場合でもカメラで回収する必要がありますが、その部分で感染症を起こす場合も多く、入院が必要となるケースもあります。良く噛んで食事をしていれば防げる行為です。

高齢者の異物誤飲:義歯やPTPシート

高齢の場合:ご高齢の方で多いのは義歯(入れ歯)やPTP(薬の入っていたプラスチック)が多いです。レントゲン等で異物を確認し必要時胃カメラで除去を行いますが、時に義歯はすでに腸まで進んでしまっている場合があります。その場合は毎日レントゲンにて排出されるか確認する必要があります。「義歯を飲み込んだ」と来られた方でも1~2日経っていれば、すでに便と一緒に排出されている場合もあります。

異物を誤飲したら検査を

誤って異物を飲み込んだかもしれない、大丈夫と思うけど魚の骨を飲んだ後から喉から胸に違和感がある、等の場合は一度レントゲンと胃カメラでの異物確認をお勧めします。気になる症状がある方は、お気軽に当院までご相談ください。

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