• 2025年2月25日
  • 2025年2月26日

高尿酸血症がもたらす痛風の恐怖とは

高尿酸血症は、血液中の尿酸値が7.0mg/dlを超える状態を指します。この状態が長期間続くと、痛風を引き起こすだけでなく、心血管疾患や腎疾患などの深刻な健康リスクを伴うことが分かっています。本記事では、高尿酸血症がもたらす健康リスクについて詳しく解説し、特に痛風の恐怖について焦点を当てます。

高尿酸血症とは?

尿酸は、細胞の新陳代謝の過程で生じるプリン体の分解産物です。通常、尿酸は尿や汗として排出されますが、過剰に生成されたり、排出がうまくいかなかったりすると血中尿酸値が上昇し、高尿酸血症となります。

高尿酸血症の原因

  • 食生活の影響:プリン体を多く含む食品(レバー、干物、魚卵、エビ、白子など)の過剰摂取
  • アルコール摂取:特にビールや日本酒に含まれるプリン体が尿酸の増加を促す
  • 肥満と運動不足:体重増加により尿酸の代謝が悪化
  • 腎機能低下:腎臓の排泄能力が低下することで尿酸の排出が滞る
  • 薬剤の影響:降圧利尿薬などが尿酸排出を抑制

痛風とは?

痛風は、血中の尿酸が過剰に蓄積し、関節内で結晶化することで発症する炎症性疾患です。痛風発作は突然発生し、激しい痛みを伴うのが特徴です。

痛風の症状

  • 激しい関節の痛み(特に足の親指の付け根に発生しやすい)
  • 関節の発赤と腫脹
  • 発作は夜間に起こることが多い
  • 症状のピークは24時間以内に訪れ、1~2週間で回復

痛風の合併症

痛風は単なる関節の痛みだけでなく、さまざまな合併症を引き起こすリスクがあります。

  • 腎障害:尿酸結晶が腎臓に沈着し、腎不全を引き起こす可能性
  • 高血圧や動脈硬化:痛風患者の約50%が高血圧を併発
  • 心疾患のリスク増加:痛風患者は心筋梗塞のリスクが1.5倍以上

心エコー検査と高尿酸血症の関係

高尿酸血症や痛風は、心血管系のリスクを高めるため、心エコー検査を活用して心機能を評価することが重要です。

経胸壁心エコー(TTE)

  1. 最も一般的な方法で、胸の上からプローブを当てて心臓を観察
  2. 非侵襲的で簡単に実施可能
  3. 心筋の動きや弁膜症、心嚢液の有無などを確認

心エコーには、経食道心エコーもあります。カメラを口から挿入し、食道から心臓にエコーを当てて観察する検査です。精密な評価が可能ですが循環器内科での検査となります。

高尿酸血症は、痛風だけでなく、心血管疾患や腎疾患のリスクを高める病気です。痛風発作は突然の激しい痛みを伴うため、長期的な管理が重要となります。また、心エコー検査を活用することで、心臓の健康状態をチェックすることが推奨されます。さらに、食事管理、適度な運動、水分補給といった生活習慣の改善によって、痛風のリスクを軽減することが可能です。定期的な健康診断を受け、高尿酸血症のリスクを早期に発見し、適切な予防と治療を心がけましょう。

※実は僕も痛風発作の経験があります。尿酸値は健康診断でも7.1程度でしたので、あまり気にしていませんでしたが、ある日、強い疼痛とともに左足趾の付け根が腫れました。

靴も履きにくくなり、紐靴をすごく緩めて履いていましたが、早く歩けずに不便でした。普通に歩けるまでには10日程度掛かり、改善に要する日数は平均以上でした。

年齢的な変化もあると思い、将来の動脈硬化の予防も含め、それ以降は定期内服を行い、尿酸値は正常を維持し2回目以降の発作は経験していません。

「一度発作を起こしたが、そのままにしている」

「健診診断で尿酸値が高いがそのままにしている」

様な方で、特に飲酒歴のある方はお気軽にご相談ください。

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