- 2025年3月21日
【2025年3月】はしか(麻疹)の感染状況と予防策
はしか(麻疹)とは?
はしか(麻疹)は、麻しんウイルスによる感染症で、非常に強い感染力を持ちます。空気感染・飛沫感染・接触感染のすべての経路で広がるため、免疫を持たない人はほぼ確実に感染してしまいます。特効薬はなく、ワクチンによる予防が唯一の有効な手段です。
主な症状

- 発熱(38℃以上の高熱)
- 咳・鼻水・結膜炎(目の充血や目やに)
- 口内のコプリック斑(頬の内側にできる白い斑点)
- 全身の発疹(発熱が下がりかけたころに出現し、顔面から全身に広がる)
- 倦怠感や呼吸器症状
はしかは一度発症すると、7~10日程度で症状が回復することが多いですが、重症化する場合もあります。
合併症
はしかは単なる発熱や発疹で済む病気ではありません。次のような重篤な合併症を引き起こすことがあります。
- 肺炎
- 脳炎(1000人に1~2人が発症)
- 中耳炎
- クループ(喉の炎症による呼吸困難)
特に免疫不全のある方や妊婦、乳児は重症化のリスクが高いため注意が必要です。
国内外のはしかの流行状況
海外の感染状況
- アメリカ:2025年3月、テキサス州を中心に感染者数が急増し、昨年の感染者数を上回りました。
- ヨーロッパ:2024年の症例数が12万7352件となり、1997年以降で最多を記録。
- ベトナム:日本への感染の主要な持ち込み経路となっており、輸入症例が増加。
日本国内の感染状況
2025年に入り、日本国内でのはしかの感染報告が相次いでいます。
- 東京都:3月17日、都内在住の20代男性がはしかに感染。今年3人目の感染確認。
- 埼玉県:3月15日、20代男性の感染確認。JR戸田駅から東京メトロ飯田橋駅まで利用。
- 横浜市:3月13日、30代女性がはしかに感染。市営バスを利用していた。
- 奈良県:3月7日、20代女性がベトナムから帰国後にはしかを発症。
- 岐阜県:3月6日、30代女性がはしかに感染。ベトナムから帰国。
兵庫県内においてもはしかの感染報告が出ています。 兵庫県HP「麻しん(はしか)患者の発生について」 |
関西国際空港でのはしか感染者確認による注意喚起
2025年2月21日、関西国際空港の利用者に対し、はしかの感染が発覚したことを受けた注意喚起が行われました。20代の女性(府外在住)がはしかに感染し、発症後も以下の施設を利用していました。
- 2月14日:名古屋駅~関西国際空港までの高速バス、関西国際空港第1ターミナル
- 2月21日:関西国際空港第1ターミナル、泉佐野市のメディカルモール、ハタゴイン関西空港
感染の可能性がある方は3月15日まで健康観察を行い、発熱や発疹などの症状が出た場合には医療機関に事前連絡のうえ、受診することが求められています。
はしかの予防と対策
ワクチン接種の重要性
はしかの予防にはワクチン接種が最も有効です。日本では、定期接種として以下のスケジュールで接種が推奨されています。

- 第1期:1歳児
- 第2期:小学校入学前の1年間
特に、以下の方は早めにワクチン接種を検討してください。
- 2回の定期接種を完了していない方
- 海外渡航を予定している方
- 医療従事者や教育関係者など、人と接する機会が多い方
感染拡大防止のために

・感染者との接触を避ける 感染者が発症前の段階でもウイルスを拡散しているため、接触のリスクを最小限にすることが重要です。 ・手洗い・消毒を徹底する 手についたウイルスを洗い流すことで、接触感染のリスクを下げることができます。 ・発熱や発疹がある場合は受診前に連絡を 医療機関に行く前に事前連絡をして、感染拡大を防ぐための対応を相談しましょう。 |
はしかは強い感染力を持ち、重篤な合併症を引き起こす可能性がある感染症です。2025年に入り、国内外での感染が増加しており、関西国際空港でも感染者の利用が確認されています。
はしかを予防するためには、ワクチン接種が最も重要です。特に海外への渡航を予定している方は、ワクチン接種歴を確認し、必要であれば接種を検討しましょう。今後も最新の感染状況に注意し、適切な予防策を講じることが大切です。