• 2025年5月2日

【胃カメラが不安な方へ】「苦しい」はもう古い?鎮静剤や鼻からの検査で楽に受けられます!(YouTube動画でも解説中!)

「胃カメラって、なんだか苦しそう…」

「オエッてなるのが怖い…」

胃カメラ検査に対して、こんな不安を感じていませんか? 特に初めての方は、どんな検査なのか、痛みはないのか、心配になりますよね。

でも、ご安心ください!

医療技術の進歩により、現在の胃カメラ検査は、以前よりもずっと楽に受けられるようになっています

当クリニックでは、患者様の苦痛を少しでも和らげるために、

  • 鎮静剤(麻酔)を使って眠ったような状態で検査を受ける方法
  • 鼻から細いカメラを入れる、吐き気の少ない方法(経鼻内視鏡)

など、様々な選択肢をご用意しています。

この記事では、胃カメラが不安な方でも安心して検査を受けていただけるよう、当クリニックで行っている苦痛軽減のための工夫について詳しくご紹介します。

なお、この記事の内容は、以下のYouTube動画でも分かりやすく解説しています! 実際のクリニックの雰囲気なども感じていただけるかと思いますので、ぜひそちらもご覧ください。

>> YouTube動画『胃カメラの苦痛の解消につとめています』はこちら <<


検査中の不安や不快感を和らげる「鎮静剤」

当クリニックでは、ご希望に応じて鎮静剤を用いた内視鏡検査を行っています。

鎮静剤を使用すると、ウトウトと眠ったような、リラックスした状態で検査を受けることができます。検査に対する不安や恐怖心が和らぎ、「気づいたら検査が終わっていた」と感じる方も少な。

もちろん、鎮静剤の使用中は、血圧・心電図・血中酸素飽和度などを常にモニターし、安全管理を徹底しています。検査後も、鎮静剤の効果が落ち着くまでスタッフがしっかりとサポートしますのでご安心ください。(※鎮静剤の効果には個人差があります)


鎮静剤を使うメリットは?

鎮静剤の使用には、主に以下の3つのメリットがあります。

  1. 不安や恐怖心、痛みの軽減 最も大きなメリットは、検査に対する心理的な負担が大幅に減ることです。リラックスできるため、検査中の不快感や痛みも感じにくくなり、スムーズに検査を進められます。
  2. 検査精度の向上 患者様がリラックスし、体の力が抜けることで、医師は内視鏡をよりスムーズに操作できます。体の動きが少なくなるため、食道や胃の内部を隅々までじっくりと観察でき、早期のがんやポリープといった小さな病変も見逃しにくくなります
  3. 検査後のストレス軽減 鎮静剤の効果で、検査中の記憶が曖昧になることがあります。これにより、「胃カメラ=つらいもの」というネガティブなイメージが残りにくく、次回の検査への抵抗感が軽減されます。定期的な検査は健康管理に非常に重要ですので、これは長期的に見ても大きなメリットと言えるでしょう。


胃カメラの種類:「口から」と「鼻から」どう違う?

胃カメラには、大きく分けて2つの種類があります。

  • 経口内視鏡: 口からカメラを入れる方法
  • 経鼻内視鏡: 鼻からカメラを入れる方法

それぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきましょう。

経口内視鏡(口からの胃カメラ)

従来から行われている、口から内視鏡スコープ(カメラ)を挿入する方法です。

  • 特徴:
    • スコープの太さは一般的に9mm前後です。
    • カメラが舌の付け根を通る際に、のどを刺激して「オエッ」となる咽頭反射が起きやすい傾向があります。
    • 当院の工夫: 当クリニックでは、少しでも苦痛を軽減するため、先端径7.9mmと比較的細めの経口スコープを採用しています。
  • メリット:
    • 一般的に経鼻用よりスコープがやや太いため、高画質な画像で詳細な観察が可能です。
    • 鉗子口(かんしこう:処置具を出し入れする穴)が大きく、組織を採取したり、ポリープを切除したりする処置が行いやすいです。
    • 吸引・送水性能が高く、検査が比較的短時間で終わることがあります。
  • デメリット:
    • 咽頭反射が起きやすく、苦痛を感じやすい方がいます。
    • 検査中は基本的に会話ができません。
    • 鎮静剤を使用した場合、検査後に車の運転などができず、休憩が必要です。

経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)

鼻の穴から、細い内視鏡スコープ(約6mm)を挿入する方法です。

  • 特徴:
    • スコープが舌の付け根に触れずに食道へ入るため、咽頭反射がほとんど起こりません
    • 「オエッ」となる感覚が苦手な方におすすめです。
  • メリット:
  • 嘔吐反射が少なく、楽に検査を受けられる方が多いです。
  • 検査中に医師と会話ができるため、不安なことや気になることをその場で質問できます。
  • 鎮静剤を使用しなくても比較的楽に受けられるため、検査後すぐに仕事や運転をしたい方にも適しています。(もちろん、経鼻内視鏡で鎮静剤を使用することも可能です)
  • デメリット:
    • スコープが細いため、経口内視鏡に比べると画質や、鉗子口を通す処置具の種類がやや限定される場合があります。(ただし、観察精度が著しく劣るわけではありません)
    • 鼻の中が狭い方や、鼻炎・副鼻腔炎などの持病がある方は、鼻からの挿入が難しかったり、まれに鼻血が出たりすることがあります。その場合は経口に変更することがあります。
    • 観察にやや時間がかかる場合があります。

【あなたに合うのはどっち?】胃カメラの選び方ガイド

「結局、自分はどっちを選べばいいの?」と迷われるかもしれません。

どちらの内視鏡が良いかは、患者様の検査の目的や体質、検査後のご予定によって異なります。

以下の表を参考に、ご自身に合った方法を選んでみましょう。

あなたの状況・ご希望おすすめの方法理由
とにかく苦痛が心配 / 嘔吐反射が強い経鼻内視鏡咽頭反射が起きにくく、楽に受けやすいです。
詳しい観察やポリープ切除の可能性がある経口内視鏡(鎮静剤の使用も検討)高画質で、処置がしやすいです。鎮静剤を使えば苦痛も軽減できます。
とにかく楽に検査を受けたい経鼻内視鏡 + 鎮静剤咽頭反射が少なく、さらに鎮静剤で眠っている間に検査が終わります。
検査後すぐに仕事や運転の予定がある経鼻内視鏡(鎮静剤なし鎮静剤を使わなければ、検査後の行動制限がありません。
以前、経口でつらかった経鼻内視鏡 or 経口内視鏡 + 鎮静剤経鼻で楽になるか、鎮静剤で苦痛なく経口を受けるか選択できます。

もちろん、どちらが良いか迷う場合は、診察時に医師にご相談ください。患者様一人ひとりのご希望や体の状態に合わせて、最適な検査方法をご提案させていただきます。


胃カメラ検査で、病気の早期発見を

胃カメラ検査は、胃がんや食道がん、逆流性食道炎などの病気を早期に発見するために、非常に重要な検査です。

一度つらい経験をしてしまうと、どうしても次の検査をためらってしまいがちですが、検査方法や鎮静剤の使用などを工夫するだけで、「前回と全然違って楽だった!」と感じる方も多くいらっしゃいます。

当クリニックでは、患者様が安心して、そして少しでも楽に検査を受けていただけるよう、様々な工夫を行っています。

胃カメラが初めてで不安な方も、過去の検査がつらかった経験のある方も、どうぞお気軽に当クリニックにご相談ください。一緒に、あなたに合った検査方法を見つけていきましょう。

今回の内容は、以下のYouTube動画でも詳しく解説しています。検査の雰囲気なども掴みやすいかと思いますので、ぜひチェックしてみてください。

たなか内科クリニック 078-935-1181 ホームページ