• 2025年2月27日

冬場に増える加湿器肺炎の症状とは

寒い季節になると、空気の乾燥が気になるため、多くの家庭やオフィスで加湿器が使用されます。しかし、加湿器の管理を怠ると、肺炎を引き起こすリスクがあることをご存知でしょうか?特に「加湿器肺炎」と呼ばれる病気は、適切な対策をとらないと発症しやすくなります。今回はは、冬場に増える加湿器肺炎の症状、原因、診断方法、予防策についてご説明します。


1. 加湿器肺炎とは?

加湿器肺炎(通称:加湿器肺)は、加湿器内部で繁殖したカビや細菌を吸い込むことで発症する「過敏性肺炎」の一種です。

  • 主にアレルギー性肺炎の一種で、カビや細菌が原因となる。
  • 加湿器から放出される微細な粒子が肺に入り込み、炎症を引き起こす。
  • 適切な治療を受けないと慢性化し、肺機能の低下につながることがある。

2. 冬場に増える理由

加湿器肺炎は特に冬場に発症しやすい病気です。その背景にはいくつかの要因があります。

  • 乾燥対策として加湿器の使用が増加する。
  • 室内の換気が不十分になり、カビや細菌が繁殖しやすい環境になる。
  • 加湿器のメンテナンス不足で、タンクやフィルターに雑菌が溜まりやすくなる。
  • 暖房との併用で適度な湿度が保たれるため、細菌が繁殖しやすくなる。

3. 加湿器肺炎の主な症状

加湿器肺炎の症状は風邪やインフルエンザと似ているため、見分けがつきにくいことがあります。以下のような症状が現れた場合、加湿器肺炎を疑いましょう。

  • 乾いた咳が続く(痰を伴わないことが多い)。
  • 38℃前後の微熱が続く。
  • 息苦しさ(特に長時間室内にいると悪化する)。
  • 倦怠感や体のだるさ。
  • 胸の違和感(圧迫感や痛み)。
  • 加湿器の使用をやめると症状が改善する。

症状が進行すると、肺の炎症が悪化し、慢性化する可能性があります。特に高齢者や免疫力が低下している人は注意が必要です。


4. 加湿器肺炎の原因

加湿器肺炎の原因となるのは、加湿器内部で繁殖したカビや細菌です。

  • 加湿器の水を交換せずに使用すると、細菌が繁殖する。
  • ミネラルウォーターや浄水器の水を使うと、塩素が少なくカビが発生しやすい。
  • 超音波式加湿器は水を加熱しないため、雑菌を直接空気中に放出する可能性が高い。
  • フィルターやタンクの掃除を怠ると、内部にカビが蓄積する。

5. 加湿器肺炎の診断と治療

加湿器肺炎が疑われる場合、病院では以下の方法で診断されます。

  • 問診(加湿器の使用状況や症状の経過を確認)。
  • 画像検査(胸部X線やCTスキャンで肺の炎症を確認)。
  • 血液検査(アレルギー反応の有無を調査)。

治療方法は以下の通りです。

  • 加湿器の使用を中止する。
  • 症状が軽ければ、自然に回復することもある
  • 重症の場合、ステロイド治療や酸素療法が必要になる。

6. 加湿器肺炎を防ぐための予防策

加湿器肺炎を防ぐためには、日々のメンテナンスが重要です。

  • 水は毎日交換し、継ぎ足しはしない。
  • 使用する水は水道水のみ。ミネラルウォーターや浄水器の水は使用しない。
  • タンクやフィルターを週に1回は洗浄する。
  • スチーム式加湿器を選ぶと、加熱による殺菌効果が期待できる。
  • 室内の換気をこまめに行い、カビや細菌の増殖を防ぐ。

加湿器肺炎は、加湿器内部で繁殖したカビや細菌を吸い込むことで発症する過敏性肺炎の一種です。冬場に多く発症するのは、加湿器の使用頻度が増え、換気が不十分になりやすいためです。風邪に似た症状(咳・発熱・息苦しさ)が現れますが、加湿器の使用をやめることで改善することが多いです。診断には問診、画像検査、血液検査が用いられ、治療には加湿器の使用中止やステロイド治療が行われます。予防のためには、適切な水の使用、定期的な清掃、スチーム式加湿器の選択が重要です。加湿器を適切に管理し、健康的な冬を過ごしましょう!

※僕は自宅の加湿器をあまり掃除していない状態でした。

症状が出る前に対策をしようと思います。加湿器のフィルターの検査が出来れば診断も確実となりそうですが、保険診療では不可であり、やはり日頃の掃除の重要性を再確認しております。

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