- 2025年3月24日
- 2025年3月25日
胃カメラの経鼻内視鏡と経口内視鏡の違いについて

「胃カメラ=つらい」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
ですが、近年は検査方法も進化し、より負担の少ない方法を選べるようになってきました。胃カメラ(上部内視鏡検査)には、大きく分けて「経鼻内視鏡(鼻から入れる)」と「経口内視鏡(口から入れる)」の2種類があります。今回は、この2つの違いやそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
経口内視鏡とは?

経口内視鏡は、口から内視鏡スコープを挿入して行う従来型の胃カメラ検査です。
太さはおよそ9mm前後で、咽頭(のど)を通過するため「オエッ」となる咽頭反射が起きやすいという特徴があります。
当院の口から用のスコープは FUJI EG840TP 先端外径 7.9mm を用いています。口からのカメラの中では細い部類に入ります。
経口内視鏡のメリット
- 太めのスコープなので高画質で、詳細な観察が可能
- 鉗子口(かんしこう)が大きく、処置や組織の採取がしやすい
- 吸引・送水性能が高く、検査時間が比較的短い
経口内視鏡のデメリット
- 咽頭反射が起きやすく、苦痛を感じやすい
- 会話ができず、不安を感じやすい
- 鎮静剤を使用する場合は、検査後の運転不可・休憩が必要
経鼻内視鏡とは?

経鼻内視鏡は、鼻から細いスコープ(約5〜6 mm)を挿入して行う検査です。
舌の奥を避けて通るため、嘔吐反射が起きにくく、楽に検査を受けられるのが特徴です。
経鼻内視鏡のメリット
- 嘔吐反射が少なく、検査が楽
- 会話が可能なので不安の軽減につながる
- 鎮静剤なしでも受けやすく、検査後すぐに運転・仕事が可能 (もちろん鎮静剤を投与して鼻からの検査も可能です)
経鼻内視鏡のデメリット
- スコープが細いため、画質や処置能力がやや劣る
- 鼻腔が狭い方や鼻に持病がある方は鼻出血のリスクがあり、検査できない場合もあります。
- 経口に比べて検査時間がやや長くなることも
鎮静剤を使った検査も選択肢に

「どうしても胃カメラが怖い…」という方には、鎮静剤(静脈麻酔)を使った経口内視鏡もおすすめです。ウトウト眠っている間に検査が終わるため、「気づいたら終わっていた」とおっしゃる方も多いです。
ただし、鎮静剤使用後は運転ができないなどの制約もありますので、事前に確認が必要です。
どちらを選ぶべき?

結論から言うと、どちらが良いかは目的や体質によって異なります。
状況 | おすすめの検査方法 |
苦痛が心配/嘔吐反射が強い方 | 経鼻内視鏡 |
詳細な観察・処置が必要な方 | 経口内視鏡 |
できるだけ楽に受けたい方 | 鎮静剤+経鼻内視鏡 |
検査後にすぐ仕事や運転がある方 | 経鼻内視鏡(非鎮静) |
当院では経口内視鏡と経鼻内視鏡を選択可能です
胃カメラ検査は、がんなどの病気の早期発見にとても重要な検査です。一度つらい経験があると敬遠しがちですが、検査方法を変えるだけで驚くほど楽に受けられることもあります。
当院では、患者様のご希望や体質に合わせて検査方法を選択できます。胃カメラが初めての方も、過去につらかった経験のある方も、ぜひお気軽にご相談ください。
