- 2025年2月3日
- 2025年2月4日
年齢と共に増加する便秘の原因・治療

便秘の原因
以下の表のように数多くの病気が便秘の原因なることが分かります。
その他は一般的な機能性便秘となります。
内分泌代謝疾患 | 糖尿病(自律神経障害)、甲状腺機能低下症、慢性腎不全(尿毒症) 高Ca血症、低K血症、低Mg血症 |
神経疾患 | 脳血管疾患、多発性硬化症、Parkinson病、Hirschsprung病、脊髄病変・損傷、二分脊髄、精神発達遅延 |
膠原病 | 強皮症、皮膚筋炎 |
変性疾患 | アミロイドーシス |
精神疾患 | うつ病、心気症 |
器質的異常 | 裂肛、痔核、炎症腸疾患、直腸脱、直腸腫瘤、骨盤臓器脱、腫瘍性狭窄 |
便秘に影響する薬剤
内服薬でも便秘の原因となる場合があります。特に精神疾患に対する内服にて起きやすいので、便秘でお困りの方は処方医に一度相談してみましょう。
主な医療用医薬品として
- 抗うつ薬、抗てんかん薬、抗パーキンソン薬、向精神薬、三環系抗うつ薬、鎮痙薬、抗ヒスタミン薬
- カルシウムブロッカー、利尿剤
- MAO阻害剤、オピオイド系薬、。交感神経作動薬
便秘の危険因子
- 最近発症した便通異常 (便秘・下痢を繰り返す等)
- 体重減少
- 大腸がんの家族歴
- 血便
- 50歳以上の方
上記の一つでも当てはまる場合は、医療機関での検査をお勧めします。
検査にて大腸がんや、他の悪性疾患は否定されれば、排便管理継続を行っていきます。
便秘の治療薬について
これまではセンナの成分を含む刺激性下剤を用いられる事が多かったですが、便通異常症診療ガイドラインからも、第一選択は浸透圧性下剤とされています。
刺激性下剤や効果も早く良い薬ではありますが、長期間の使用にて耐性(薬が効きにくくなる)が問題となっています。
年齢と共に便秘は多くなることが分かっていますので適切な対応を行い、生活水準の維持をお願いします。
浸透圧性下剤の一例
- 酸化マグネシウム(マグミット®)
- マクロゴール4000・ポリエチレングリコール4000 (モビコールLD/HD®)
刺激性下剤の一例
- センノシド (プルゼニド®)
- センナエキス (ヨーデル®)
- ピコスルファートNa水和物液(ラキソベロン®)
- ダイオウ
またその他、近年耐性が起こりにくい内服として、以下も販売されており、安定した排便管理を維持する方針としています。
- ルビプロストン(アミティーザ®):クロライドチャネルアクチベーター
- リンゼス(リナクロチド®):グアニル酸シクラーゼC受容体アゴニスト
- グーフィス(エロビキシバット®):胆汁酸トランスポーター阻害薬