• 2025年12月2日

「検便陽性」や「下痢・腹痛」を放置しないで!年末に急増する感染症と消化器トラブルに備える

こんにちは。明石市JR大久保駅北口すぐのたなか内科クリニックです。

現在、インフルエンザの患者数が過去最多レベルで急増するなど、複数の感染症が同時に流行する「感染症パニック」の状況にあります。特に年末は、帰省や忘年会、旅行などで人の移動が増え、家族間での感染リレーが多発するリスクが高まります。

この時期に特に注意が必要なのが、呼吸器症状(インフルエンザ、コロナ、マイコプラズマ肺炎、百日咳など)と消化器症状(ノロウイルス、O-157、カンピロバクター腸炎など)の多重流行です。


1.感染症流行期に「胃腸の不調」が増える理由

インフルエンザは通常、40度を超える高熱や咳が特徴ですが、今年は吐き気や腹痛、下痢といった胃腸症状を訴える患者さんも多く、症状が「何でもあり」の状態です。

また、消化器系の感染症においては、本来夏場に多いO-157やカンピロバクター腸炎が、季節外れにもかかわらず報告されており、冬の常連であるノロウイルスの感染も広がっています。

特に注意すべき消化器症状

  • 激しい腹痛や下痢、血便:O-157に感染した場合の主な症状です。
  • インフルエンザに似た症状:カンピロバクター腸炎では、下痢や腹痛に加えて、倦怠感や関節痛などインフルエンザやコロナに似た症状が出ることもあります。
  • 脱水症状:ウイルス性胃腸炎などによる嘔吐や下痢は脱水症状を引き起こす危険があるため、特に小児や高齢者は注意が必要です。

こうした感染症の流行が重なる時期は、症状が似通っているため、自己判断で「ただの風邪」と済ませてしまうと、適切な処置が遅れてしまう可能性があります。


2.放置厳禁!「検便陽性」は重症化を知らせるサイン

検便(便潜血検査)は、消化管で出血が起きている可能性を示す重要な検査です。

健康診断で便潜血陽性が出たにもかかわらず、「忙しいから」「痔だろう」と自己判断し、放置してしまうケースは少なくありません。しかし、これは大腸がんや大腸ポリープ、あるいは潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性疾患が隠れているサインかもしれません。

大腸がんは初期には目立った症状がなく、症状が出てから受診すると進行しているケースが多いため、検便陽性というサインを絶対に無視してはいけません。

検便で陽性が出た場合、必ず消化器内科で大腸内視鏡検査(大腸カメラ)による精密検査を受けてください。

当院では、胃痛や胸やけ、腹部膨満感、便秘、血便・下血、吐き気・嘔吐 など、消化器系の幅広い症状に対応しています。


3.年末の「感染リレー」を防ぐためにできること

年末年始は医療機関が休みに入ることが多いため、感染症を予防し、重症化リスクを避けるための個人の対策が非常に重要です。

私たち一人ひとりがすべき予防策:

  • 徹底した衛生管理:人混みではマスクを着用しましょう。外から戻ったら、手洗い、うがい、歯磨きを心がけます。
  • 体を温める入浴:シャワーで済ませず、湯船にゆっくりつかって全身を丁寧に洗うことが大切です。これにより、皮膚や粘膜に付着したウイルスを落とすだけでなく、血流が促され、免疫機能の活性化につながります。
  • 免疫力の維持:ビタミンB群やビタミンC、タンパク質を意識して摂取し、体を冷やさないこと。寝不足やストレスは感染リスクを増加させるため、十分な睡眠と休養を取りましょう。

私たち医療者は、重症者を優先せざるをえない過酷な冬が懸念されています。皆様の心がけが、地域全体の医療体制を守ることにつながります。


4.JR大久保駅すぐ!たなか内科クリニックへご相談ください

当院(たなか内科クリニック)は、内科、消化器内科(胃カメラ・大腸カメラ)、発熱外来を併設しており、急な体調不良や慢性的な消化器の悩みに対応しています。

当院で安心できること

  • 苦痛の少ない内視鏡検査:胃カメラ・大腸カメラは、ご希望に応じて鎮静剤(静脈麻酔)を使用して、ほとんど眠った状態で受けることが可能です。
  • 検査の効率化:胃と腸の両方を診たい方のために、胃カメラと大腸カメラの同日検査も可能です。
  • 消化器専門クリニック:胃がん や大腸がん の早期発見はもちろん、過敏性腸症候群(IBS)、逆流性食道炎、アニサキス症 などの消化器疾患に対応しています。
  • アクセス:JR「大久保」駅北口を出てすぐの、ファミリーマートのあるビルの2階にあり、明石市だけでなく神戸市西区や加古川市からもアクセスが便利です。

体調に異変を感じたり、検便で異常を指摘されたりした場合は、年の瀬を待たず、お早めにご相談ください。

たなか内科クリニック 078-935-1181 ホームページ