- 2026年2月4日
健康診断で「要精密検査」「要経過観察」と言われたら? 健診結果を放置するリスク

年に一度の健康診断。結果票が届いて、「A(異常なし)」の項目が多いと安心しますね。
一方で、「C(要経過観察)」や「D(要精密検査)」といった判定を見て、不安になっている方、あるいは「まだ症状もないし、来年また受ければいいや」と、そのままにしていませんか?
健康診断は、受けること自体が目的ではありません。結果に基づいて行動を起こし、病気の早期発見や予防につなげることこそが最も重要です。
今回は、健診結果をどう受け止め、どう行動すべきかをお伝えいたします。
1.「C判定(要経過観察)」の落とし穴

健康診断で最も多い判定の一つが「C判定(要経過観察)」や「B判定(軽度異常)」です。
血圧、血糖値、コレステロールなどが「正常より少し高めだが、まだ薬を飲むほどではない」といった状態です。
多くの方が、この「C判定」を「まだ大丈夫」と解釈してしまいがちですが、これは「生活習慣を改める最後のチャンスですよ」という体からの警告サインです。
- 「C判定」の項目が複数ある(例:血圧も血糖も脂質も高め)
- 去年より数値が悪化している
このような場合、放置すれば翌年、翌々年には「D判定(要治療)」に進む可能性が非常に高い状態です。症状がない今のうちから生活習慣(食事、運動、禁煙、節酒など)を見直すことで、将来の投薬や重大な病気を防ぐことができます。
「何をすればいいか分からない」という方は、健診結果を持ってぜひご相談ください。
2.「D判定(要精密検査・要治療)」はなぜ放置してはいけないか

「D判定(要精密検査・要治療)」は、「すでに病気の疑いが強い、あるいは治療が必要な状態」を示す緊急性の高いサインです。
よくあるD判定の項目とリスク
- 血圧が非常に高い: すぐに降圧治療(生活指導+投薬)が必要です。放置すれば脳卒中や心筋梗塞のリスクが極めて高い状態です。
- 血糖値・HbA1cが異常: 糖尿病の可能性が濃厚です。合併症を防ぐため、すぐに精密検査と治療(食事・運動療法、必要なら薬物療法)が必要です。
- 便潜血陽性: 大腸がんやポリープの可能性があります。必ず大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けてください。
- 胸部X線異常: 肺がん、結核、肺炎などの可能性があります。CT検査などの精密検査が必要です。
- 胃バリウム異常・ABC検診異常: 胃がん、胃潰瘍、ピロリ菌感染の可能性があります。胃カメラ(上部内視鏡検査)が必要です。
精密検査を受けるのは時間もかかり、不安もあるかと思います。しかし、もし「がん」などの重大な病気だった場合、このタイミングで発見できれば「早期治療」が可能です。
「症状がないから」という理由で精密検査を先延ばしにし、1年後に症状が出てから受診した時には、すでに進行がんになっていた…というケースは、残念ながら決して少なくありません。
3.クリニックでできること

健康診断の結果票は、ご自身の体の状態がわかる貴重なデータです。
「この数値はどういう意味?」「何科にかかればいい?」と迷ったら、まずはかかりつけの内科にご相談ください。
当院では、健康診断の結果票を拝見し、
- 数値の意味や、現在のお体のリスクを分かりやすくご説明します。
- 「C判定」の方には、具体的な生活習慣の改善アドバイス(食事、運動など)を行います。
- 「D判定」の方には、当院で可能な精密検査(血液検査、内視鏡検査など)を迅速に行い、必要に応じて専門の高度医療機関へご紹介します。
まとめ:健康診断は「受けて終わり」ではありません

健康診断は、未来の健康を守るための「スタートライン」です。
結果を正しく受け止め、必要な行動を起こすことが、ご自身とご家族の未来を守ることにつながります。
健診結果をタンスにしまい込まず、ぜひお気軽に当院までご持参ください。
なお当院ではCT検査は行えません、必要時検査が可能な医療機関へ紹介を行いますが、初めからCT希望の場合は電話にてお問合せ下さい。連携施設をご案内いたします。