• 2026年3月5日

「腸漏れ(リーキーガット)」になっていませんか?原因と食事対策を知って不調を改善しよう

こんにちは。明石市大久保駅前のたなか内科クリニックです。

「なんとなく身体がだるい」

「肌荒れが治らない」

「お腹の張りが気になる」

このような原因不明の不調が続いている方は、もしかすると「腸漏れ(リーキーガット症候群)」が関係しているかもしれません。

近年、健康意識の高まりとともに注目されているこの「腸漏れ」。

実は、普段何気なく口にしている食事が原因になっていることもあります。

今回は、腸漏れのメカニズムや原因、そして気をつけたい食事についてお伝えいたします。


1.そもそも「腸漏れ(リーキーガット症候群)」とは?

腸漏れ(リーキーガット症候群:Leaky Gut Syndrome)とは、腸の粘膜に微細な穴や隙間ができてしまい、本来なら通さないはずの異物が血液中に漏れ出してしまう状態のことです。

通常、腸の壁(腸管上皮細胞)は、必要な栄養素だけを吸収し、細菌や毒素、未消化の食べ物などは通さない「バリア機能」を持っています。細胞同士は「タイトジャンクション」と呼ばれる結合装置でしっかりと繋がれています。

しかし、何らかの原因でこの結合が緩むと、バリア機能が低下し、以下のようなものが体内(血管内)へ漏れ出してしまいます。

  • 未消化の食べ物
  • 細菌やウイルス
  • 有害物質(毒素)

これらが血液に乗って全身を巡ると、慢性的な炎症やアレルギー反応を引き起こし、様々な不調の原因となります。

腸漏れが引き起こす主な症状

・慢性的な疲労感、だるさ
・腹痛、お腹の張り(膨満感)、下痢・便秘
・肌荒れ(湿疹、ニキビ、アトピー性皮膚炎の悪化)
・食物アレルギー、食物不耐症 頭痛、不眠、集中力の低下
・自己免疫疾患のリスク上昇

「検査をしても異常がないのに調子が悪い」という場合、この腸漏れが隠れている可能性があります。


2.腸漏れの原因は?

腸漏れを引き起こす主な原因として、以下の4つが挙げられます。

1.日常的なストレス

慢性的なストレスは腸のバリア機能を低下させます。

2.腸内環境の乱れ

悪玉菌が増えて腐敗ガスが発生すると、腸の細胞が傷つけられます。また、善玉菌のエサ不足によって、善玉菌が腸の粘膜を食べてしまうこともあります。

3.薬の長期服用

鎮痛剤(NSAIDs)、抗生物質、ステロイド薬などの長期使用が影響することがあります。

4.食生活の乱れ

アルコールの過剰摂取、高脂肪食、加工食品の摂りすぎなどが腸内環境を悪化させます。

特に、毎日の「食事」が大きな影響を与えています。


3. 腸漏れを起こしやすい食べ物4選

腸の健康を考えるなら、以下の4つの食品には注意が必要です。完全に断つのは難しくても、「摂りすぎていないか」を意識することが大切です。

小麦製品(グルテン)

パン、パスタ、ラーメン、うどんなどに含まれるタンパク質「グルテン」。

グルテンが消化される過程でできる「グリアジン」という成分が腸壁に結合すると、細胞間の結合(タイトジャンクション)を緩める「ゾヌリン」という物質が分泌され、腸漏れを引き起こしやすくなります。

また、グルテンには中毒性があり、「もっと食べたい」という欲求を生みやすいのも特徴です。

乳製品(カゼイン)

牛乳などに含まれるタンパク質「カゼイン」(特にα-カゼイン)は、人によっては消化しにくく、未消化のまま腸に届くと炎症を引き起こすことがあります。

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする方は、豆乳やアーモンドミルクなどで代用してみるのも一つの方法です。

白砂糖

お菓子やジュース、料理に使われる白砂糖は、腸内の「悪玉菌」や「カンジダ菌(真菌)」の大好物です。これらが増殖すると、腸内環境が悪化し、腸粘膜を傷つける毒素を放出して腸漏れのリスクを高めます。

また、糖質の摂りすぎは血糖値の急上昇を招き、身体全体の炎症にもつながります。

人工甘味料

カロリーゼロ飲料などに使われる人工甘味料(アスパルテーム、スクラロースなど)も注意が必要です。

これらは消化されずに大腸まで届き、腸内細菌バランス(腸内フローラ)を変化させ、バリア機能を低下させるという研究報告もあります。また、耐糖能(血糖値を下げる能力)を低下させ、糖尿病リスクを高める可能性も指摘されています。


3.腸を守るためにできること

腸漏れを防ぎ、健康な腸を保つためには、「腸内細菌と仲良く共生すること」が重要です。

特定の食品ばかり食べない

同じものばかり食べていると、特定の菌しか育たず、腸内フローラのバランスが崩れます。多様な食材を取り入れましょう。

食物繊維をしっかり摂る

海藻や野菜などの水溶性食物繊維は、腸内細菌のエサとなり、腸のバリアを強くする「短鎖脂肪酸」を生み出します。

お米を味方につける(冷やご飯もおすすめ)

炭水化物を極端に抜くダイエットは、腸内細菌のエサ不足を招きます。お米は冷やすと「レジスタントスターチ」という成分が増え、善玉菌の良いエサになります。


気になる症状がある方はご相談ください

「食事に気をつけても不調が続く」「お腹の調子がずっと悪い」という方は、一度消化器内科で専門的な診察を受けることをおすすめします。

当院では、大腸カメラ検査などを用いて、腸に大きな病気が隠れていないかをしっかり確認いたします。検査で異常がなければ、食事含めた生活習慣の改善や飲み薬による調整を進めていきます。

腸は健康の要です。毎日の食事を少し見直して、腸をいたわる生活を始めましょう。

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