- 2026年5月11日
【大腸がん】痔だと思い込んでいませんか?見逃しやすい初期症状と40代からの検査

こんにちは。
明石市のJR大久保駅北口すぐにある「たなか内科クリニック」です。
便秘や血便といった日常的なお腹の不調。実はそこに「大腸がん」のサインが隠れているかもしれません。先日、漫画家・俳優の内田春菊さんがご自身の大腸がん体験を語られた記事が話題となりました。
本日はこのブログの内容を交えながら、見逃しやすい大腸がんの初期症状と、早期発見のために受けるべき検査についてお伝えします。
■痔の症状と似ている?大腸がん発覚の経緯

内田さんは2015年に大腸がんの診断を受けられましたが、最初の異変は便通の異常と出血でした。「出ないと思ったら突然たくさん出る」「出血する」といった症状から、ご自身では完全に「痔になった」と思い込み、最初は痔の専門病院を受診されたそうです。
また、その時期に4ヶ月で10kgの体重減少があったものの、ご自身で糖質制限を行っていたため、がんによる体重減少だとは気づけませんでした。
■見逃してはいけない危険なサイン

大腸がんは、痔(痔核)や腸炎などと症状が似ているため、症状だけで見分けることは非常に困難です。「痔があるから血が混じるのは当たり前」と思い込んでしまうのは大変危険です。
とくに次のような症状がある場合は、大腸がんが隠れている可能性があります。
| ・血便が続く ・便が細くなった ・便秘や下痢など排便習慣が変化した ・ダイエットをしていないのに体重が減った ・原因のはっきりしない貧血がある ・お腹が張る |
■40歳を過ぎたら必ず受けたい大腸がん検診

大腸がんは、初期のステージ1で発見できれば5年生存率が90%以上と非常に高く、内視鏡治療や手術で治癒を目指すことができる病気です。しかし、発見が遅れ進行してしまうと、生存率は大きく低下してしまいます。
早期発見のためには、以下の2つの検査が重要です。
1.便潜血検査
40歳以上の方を対象に実施されている基本の検査です。症状がなくても、40歳を過ぎたら毎年必ず受けるようにしましょう。日本の受診率はまだ半分程度と言われています。
2.大腸カメラ(大腸内視鏡検査)
便潜血検査で陽性となった方、あるいは40歳以上で一度も検査を受けたことがない方で、血便や便通異常などの自覚症状がある場合は、最初から大腸カメラの受診が推奨されます。大腸の粘膜を直接観察し、病変を正確に診断することができます。
■自己判断せず、早めのご相談を

便通の異常や血便は、決して恥ずかしいことではありません。そのまま放置したり、ご自身の判断で「ただの便秘」「いつもの痔」と片付けたりせず、少しでも気になる症状があれば、お早めに消化器内科を受診してください。
早期発見・早期治療が、未来の健康を守る第一歩となります。