• 2026年5月19日

大腸がんが知らせるサイン ― 日本人に最も多いがんの早期発見ポイント

こんにちは。

明石市のJR大久保駅北口すぐにある「たなか内科クリニック」です。

大腸がんは日本人の罹患数で第1位でありながら、「症状が出るまで気づきにくい」という特性があります。しかし一方で、適切な検診さえ受けていれば早期発見・完治も十分可能ながんです。今回は大腸がんのサインと早期発見の方法をお伝えしま。

大腸がんとは ― なぜ日本で増えているのか

大腸がんは大腸(結腸・直腸)の粘膜から発生するがんです。日本では食の欧米化や高齢化により罹患数が増加し続けており、現在は男女合わせたがん罹患数の第1位となっています。また最新の研究では、食生活の乱れによる「腸内細菌(腸内環境)の悪化」が大腸がんの発生に深く関わっていることも分かってきました。

大腸がんの多くは「大腸ポリープ(腺腫)」ががん化することで発生します。ポリープがあるからといって必ずがんになるわけではありませんが、特定のタイプのポリープ(腺腫性ポリープ)はがん化リスクが高いため、発見次第その場で切除することが推奨されます。 大腸がんの罹患リスクが急激に高まるのは40代以降です。しかし若い年齢でも発症するケースがあり、特に家族に大腸がん患者がいる方(遺伝的リスク)は、より若い年齢からの検診が推奨されます。

大腸がんが知らせる7つのサイン

以下のような症状は大腸がんのサインである可能性があります。一つでも当てはまる場合は早めに消化器内科を受診することをお勧めします。 ① 血便・便潜血:便に血が混じる、または便潜血検査が陽性になる。大腸がんの最も代表的なサインです。 ② 便の形の変化:細い便・扁平な便が続く。腸が狭くなっているサインかもしれません。 ③ 排便習慣の変化:以前は1日1回だったのに、急に便秘と下痢を繰り返すようになった。 ④ 残便感:排便後も「まだ出きっていない」感じが続く。 ⑤ 腹痛・腹部の不快感:特定の部位に繰り返す痛みや張り感がある。 ⑥ 原因不明の貧血・体重減少:消化管出血による貧血や、がんによる消耗が考えられます。 ⑦ お腹にしこりを感じる:進行がんでは腫瘤を触れることがあります。

便潜血検査 ― 大腸がん検診の第一歩

市区町村が実施する大腸がん検診では、「便潜血検査(2日法)」が行われます。便の中に血液が混じっていないかを調べる検査で、自宅で採取した便を提出するだけで受けられます。 この検査で「陽性」が出た場合は、必ず大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)による精密検査を受ける必要があります。便潜血陽性でも全員に大腸がんがあるわけではありませんが、そのまま放置することは絶対に避けてください。 ただし、便潜血検査は「血が出ているがん」しか検出できないという限界もあります。血が出ていない段階の大腸がんやポリープは見逃されることがあるため、より確実な検診方法として「大腸カメラ」が強く推奨されています。

大腸カメラ(下部内視鏡)が最も確実な検診法

大腸カメラは、肛門から内視鏡を挿入して大腸全体の粘膜を直接観察する検査です。ポリープやがんを発見できるだけでなく、当院ではその場でポリープの日帰り切除(ポリペクトミー)も行えるため、検査と治療(がん予防)が同時にできます。

「大腸カメラは痛い・つらい」「下剤をたくさん飲むのが大変」というイメージをお持ちの方も多いと思います。 しかし当院では、患者様の負担を最小限にするため、鎮静剤(静脈麻酔)を使用してウトウトと眠っている間に終わる苦痛の少ない検査を行っています。また、量が少なく飲みやすい新しい下剤(コンパクトな480ml・レモン風味)の導入や、お忙しい方向けに「胃カメラと大腸カメラの同日検査」「土曜日の大腸カメラ検査」にも対応しております。「以前受けたら苦しかった」という方も、どうぞ安心してご相談ください。

大腸がんを防ぐ生活習慣

大腸がんのリスクを下げるために日常生活で心がけたいポイントをご紹介します。

【食事】

赤肉(牛・豚・羊)や加工肉(ウインナー・ハム・ベーコン)などの超加工食品の過剰摂取を控える。食物繊維(野菜・豆類・全粒穀物)や発酵食品を積極的に摂り、腸内環境を整える。

【運動】

定期的な身体活動(週150分以上の中程度の有酸素運動)が大腸がんリスクを低減させるとされています。

【飲酒・喫煙】

飲酒と喫煙はいずれも大腸がんリスクを高める要因です。節酒・禁煙が推奨されます。

【肥満】

肥満(特に内臓脂肪型肥満)は大腸がんリスクを高めます。適切な体重管理が重要です。

まとめ

大腸がんは日本人に最も多いがんですが、早期発見できれば高い確率で完治が期待できます。「血便がある」「排便習慣が変わった」などのサインを見逃さず、40歳を過ぎたら定期的な便潜血検査と大腸カメラ検査を受けることが最大の対策です。 たなか内科クリニックでは、苦痛を最小限に抑えた大腸カメラ検査の環境を整えています。「大腸カメラが怖い」「便潜血で陽性だった」という方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

よくある質問(Q&A)

Q: 便潜血検査が陰性なら大腸がんはないと考えていいですか?

A: 残念ながら陰性だからといって大腸がんがないとは言い切れません。便潜血検査は大腸がんの発見感度が約60〜70%程度とされており、出血していない早期がんやポリープは見逃されることがあります。特にリスクの高い方(家族歴あり・40歳以上・以前ポリープがあった方)は、便潜血陰性でも定期的な大腸カメラ検査が推奨されます。

Q: 大腸がんと痔はどう見分けますか?

A: 自己判断で区別することは非常に困難です。「鮮やかな赤い血が出る」「肛門周辺の痛みがある」という場合は痔の可能性が高いですが、大腸がんでも同様の症状が出ることがあります。確実に区別するためには大腸カメラ検査が最も有効です。 「痔があるからカメラを入れるのが痛そうで怖い」という方でも、当院では鎮静剤を使用し、ゼリーをたっぷり使って丁寧に検査を行うため、痛みをほとんど感じずに受けていただけます。「血便が続く」「排便習慣が変わった」という方は早めに消化器内科を受診してください。

Q: 検査中に大腸ポリープが見つかった場合、どうなりますか?

A: 当院では、検査中に大腸ポリープが発見された場合、ほとんどのケースでその場ですぐに切除する「日帰り手術」を行っています。大腸がんの多くはポリープが大きくなってがん化するため、ポリープの段階で切除してしまうことが最大の予防になります。改めて手術の日程を組んで再来院する手間がなく、患者様への負担を大きく減らすことができます。ただしサイズが大きい等の合併症の危険性が高いと判断した場合は、そのポリープのみ入院可能な連携施設へ治療を依頼することもあります。

■ たなか内科クリニックからのご案内

胃カメラ・大腸カメラなど消化器内科に関するお悩みは、明石市・JR大久保駅北口すぐの「たなか内科クリニック」にお気軽にご相談ください。当院では、丁寧に診察し、患者様一人ひとりに合った治療・検査をご提案します。

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