• 2025年6月17日

【国立がん研究センターの最新報告】日本人の大腸がん、5割の原因は「腸内細菌」か。

私たちが今できる予防と早期発見。

こんにちは。明石市の「たなか内科クリニック」です。

「自分はまだ若いから、がんの話はまだ先のこと」
「毎日忙しいし、特に症状もないから大丈夫」

もし、あなたがそう思っているなら、少しだけ時間を取ってこの記事を読んでみてください。

この度、私たち日本人にとって、そしてあなたのような若い世代の方々にとって、決して他人事ではない、大腸がんに関する非常に重要な研究結果が、国立がん研究センターから発表されました。

今回は、この最新の研究報告がなぜ若い世代にこそ関係があるのか、そしてご自身の未来の健康を守るために「今、私たちができること」を分かりやすくお伝えします。


研究のポイント:「若い頃からの積み重ね」が、がんの原因に?

簡単に言うと、今回の研究では以下の2つが明らかになりました。

  1. 日本人の大腸がんの約半数は、特定の腸内細菌が作り出す“毒素”によって遺伝子が傷つけられたことがきっかけだった。
  2. その遺伝子の傷は、高齢者よりも50歳未満の若い患者さんで3.3倍も多く見つかった。

これは、「がんが見つかった時にたまたま菌がいた」という話ではなく、おそらく、若い頃から長い時間をかけて腸がその“毒素”にさらされ続ける積み重ねが「がん」の引き金になる可能性を示しています。

つまり、大腸がんのリスクは、気づかないうちから、静かに始まっているかもしれないのです。

では、私たちは何をすればいいのか?

将来、この原因菌だけを取り除くような新しい予防法が登場するかもしれません。しかし、それを待っている間にも、私たちにできることはあります。

バランスの良い食事や適度な運動といった生活習慣の見直しはもちろん大切です。

しかし、それ以上に今の医学で最も確実で、強力な対策があります。それが『早期発見』です。


【初めての方へ】そもそも大腸カメラってどんな検査?

「検査が大切なのは分かったけど、大腸カメラって聞くとちょっと怖い…」

そう感じるのは当然です。ここでは、当クリニックで行っている大腸カメラ検査について、簡単にご説明します。

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

肛門から細いカメラを入れ、大腸の粘膜を隅々まで直接観察する検査です。大腸がんの多くは、「ポリープ」という良性のイボががん化して発生します。大腸カメラでは、このポリープを発見した場合、その場で切除することも可能です。つまり、検査と同時に将来のがん予防ができる、非常に有効な検査です。

こちらも鎮静剤を使えば、眠っているような感覚で楽に受けていただけます。当クリニックの大腸カメラの取り組みや検査の流れを、ぜひ動画でご覧ください。

▼当院の大腸カメラの取り組みについて


 当クリニックは胃カメラと大腸カメラの同日検査が可能です

お忙しい方のために、一度の鎮静剤、一度のご来院で両方の検査を終えることができます。

▼胃カメラと大腸カメラの同日検査の様子


未来の自分への、一番の投資

今回の研究結果は、「症状がないから大丈夫」ではなく、「症状がないうちに検査を受けること」が、いかに重要かを私たちに教えてくれています。

20代、30代の方にとって、内視鏡検査はまだ身近ではないかもしれません。

「怖い」「恥ずかしい」「面倒だ」という気持ちもあると思います。

でも、その少しの勇気が、10年後、20年後のあなた自身の健康、そして大切なご家族の安心を守ることに繋がります。

私たち、たなか内科クリニックは、皆さまの健康を守るため、特に若い世代の方々が安心して検査を受けられるよう、苦痛の少ない内視鏡検査に力を入れています。「まずは話だけ聞いてみたい」という方も大歓迎です。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

たなか内科クリニック 078-935-1181 ホームページ