• 2026年1月6日

大腸ポリープ切除後に「お酒を飲んでしまった」らどうする?食事の注意点と出血時の対応について

「うっかり晩酌をしてしまったけれど、今日ポリープ切除したんだった…!」

「付き合いで少しだけ飲んでしまったけれど、大丈夫かな?」

大腸カメラの検査を受け、ポリープを切除した後。

医師から「お酒は控えてくださいね」と言われていたのに、ついつい飲んでしまい、後から血の気が引くような思いをしている方はいらっしゃいませんか?

今回は、ポリープ切除後に「禁止されているアルコールを摂取してしまった場合の対処法」と、万が一出血した際の判断基準についてお伝えいたします。


1. 「飲んでしまった!」その時どうする?すぐやるべき3つのこと

まずは深呼吸をして、落ち着いてください。

一口飲んだからといって、すぐに大出血を起こすわけではありません。ただし、これ以上リスクを高めないために、以下の3つをすぐに実行してください。

今すぐ飲むのをやめる

「もう飲んでしまったから同じだ」と思わず、その場でストップしてください。アルコールの量が増えれば増えるほど、血管が広がり出血のリスクが高まります。

お水やお茶で水分を摂る

アルコールの血中濃度を下げるために、お水や番茶、麦茶などを飲みましょう。

※コーヒーや紅茶(カフェイン)は刺激になるので避けてください。

入浴はシャワーのみにし、すぐに寝る

アルコールが入った状態で、さらに熱いお風呂に入ると、全身の血行が良くなりすぎて傷口が開く原因になります。

当日はシャワーだけで済ませ、激しい運動などはせずに、横になって安静に過ごしてください。


2. なぜ「お酒」がいけないの?

当院では、ポリープ切除後「最低3日間」の禁酒をお願いしています(1週間控えられればベストです)。

「傷口が小さいから大丈夫」と思われるかもしれませんが、お腹の中では以下のことが起きています。

1.かさぶたが剥がれる

切除した傷口には、血を止めるための「血栓(かさぶたのようなもの)」ができています。

2.血圧が上がり、血管が開く

アルコールを飲むと血管が拡張し、血流が激しくなります。

3.再出血(後出血)

激しい血流によって、せっかくできた「かさぶた」が吹き飛ばされ、再び出血してしまうことがあります。特に手術当日から3日以内は、このリスクが最も高い時期です。


3. もし血が出てしまったら?慌てないための判断基準

お酒を飲んでしまった後、もしトイレで出血に気づいたらどうすれば良いのでしょうか。出血の「量」と「色」で判断します。

【様子を見てよいケース】

・トイレットペーパーに少し血がつく程度
・便に少し血が混じっている
・出血がすぐに止まる

切除後の傷口からの少量の出血はよくあることです。この場合は、これ以上アルコールや刺激物を摂らず、自宅で安静にして様子を見てください。

【すぐに病院へ連絡すべきケース】

・便器の水が真っ赤になるほどの大量出血
・血の塊(レバーのようなもの)が出る
・冷や汗が出る、めまいがする、顔色が悪い(貧血症状)
・腹痛が激しい

これらは、太い血管からの出血や、止血がうまくいっていない可能性があります。夜間であっても救急対応が必要な場合がありますので、迷わず医療機関へ連絡してください。


4. 食事の「うっかり」にも注意!

お酒以外にも、術後の腸を刺激してしまう食べ物があります。数日間は以下の食品も控えましょう。

  • 激辛料理: 唐辛子、カレー、ワサビなどは傷口を刺激します。
  • 脂っこい食事: ラーメン、焼肉、揚げ物は消化に時間がかかり、腸の負担になります。
  • 繊維が硬いもの: ごぼう、きのこ、海藻などは消化されにくく、傷口をこすってしまう可能性があります。

おすすめの食事

おかゆ、うどん、鶏ささみ、豆腐、白身魚、卵料理、プリンなど、消化の良いものを腹八分目で食べましょう。


まとめ:今日だけは「安静」を最優先に

「飲んでしまった」ことは変えられませんが、その後の対応でリスクを減らすことはできます。

今日はもうお酒を飲まず、長湯もせず、ゆっくり休んでください。

そして、もし翌日以降に大量の出血や激しい痛みを感じた場合は、すぐに受診してください。

たなか内科クリニックでは、患者様の安全を第一に考え、ポリープ切除後のアフターフォローもしっかり行っています。不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

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