- 2026年2月16日
ポリープを切除された方は、また来年(1年後)に大腸カメラを受けましょう。

こんにちは。 たなか内科クリニックです。
大腸カメラ検査、本当にお疲れ様でした。 前日の食事制限や下剤の服用、そして検査中の緊張など、大変な思いをされたことと思います。
検査の結果、「今回はポリープを切除しました(あるいは組織を採って生検しました)」と言われた患者様から、よくいただくご質問があります。
「先生、次はいつ受ければいいですか?また3年後くらいでいいですか?」

一般的には「大腸カメラは3〜5年に1回」と言われることが多いですが、今回ポリープの切除や生検を行った患者様には、当院では「1年後の再検査」をおすすめしています。
「えっ、毎年受けるの?大変だな…」 そう思われるお気持ち、痛いほど分かります。
しかし、これには皆様の将来の健康を守るための、とても大切な理由があるのです。
今日は、なぜ治療後は「1年後」の検査が良いのか、その理由を分かりやすくお伝えします。
「3~5年に1回」ではダメなの?

通常、大腸ポリープががん化するまでには数年かかると言われています。そのため、一度検査をして「異常なし(きれいな腸)」だった方は、3〜5年空けても問題ないことが多いです。
しかし、今回「ポリープを切除した」あるいは「怪しい病変があって生検(組織検査)をした」という方は状況が異なります。 リスクをしっかりとリセットするために、以下の3つの理由から「1年後」の検査が必要なのです。
理由① 1回の検査では見つけきれない「隠れポリープ」

大腸は全長約1.5〜2メートルもあり、多くのヒダ(ひだ)や曲がり角がある複雑な形状をしています。 私たち消化器内視鏡専門医は、そのヒダの裏側まで慎重に時間をかけて観察を行いますが、それでも「1回の大腸カメラ検査で、約10〜20%のポリープが見逃されてしまう可能性がある」という研究データがあります。
これは医師の技術不足というよりも、大腸の構造上、どうしても死角ができてしまうためです。 今回見つけきれなかった小さなポリープが、数年の間に育ってしまうリスクをなくすために、翌年もう一度検査を行い、「見落としゼロ」を確認することが非常に重要なのです。
理由② あなたの腸は「ポリープができやすい」かもしれません

大腸ポリープの多くは「腺腫(せんしゅ)」と呼ばれ、放置すると大腸がんへと進行する「がんの芽」です。
今回ポリープが見つかったということは、あなたの腸は「ポリープができやすい環境(体質)」にあると言えます。 切除した場所以外に、新たな芽が出てきていないか? 前回は小さすぎて取らなかったポリープが変化していないか?
これを確認し、「腸の中を一度リセットして空っぽにする」ために、1年後のチェックが欠かせません。
理由③ 便潜血検査(検便)だけでは安心できない理由

「毎年、会社の健診で検便(便潜血検査)をやっているから大丈夫」 そう思っている方も多いのですが、実はここにも落とし穴があります。
便潜血検査は、進行がんを見つけるのには有効ですが、早期がんの約50%、将来がんになる「危険なポリープ」に至っては約70%も見逃してしまうことが分かっています。
ポリープがあっても、血が出なければ検便は「陰性(異常なし)」と出てしまいます。 ポリープを切除されたリスクのある方にとって、検便だけで安心するのは少し危険なのです。
来年の検査が「安心」のパスポートです

40代〜50代の働き盛りの方はもちろん、人生100年時代を健康に過ごしたい全ての世代の方へ。大腸がんで悲しい思いをしないために、たなか内科クリニックが全力でサポートします。
当院では、鎮静剤を使って眠っている間に終わる「苦痛の少ない検査」を行っています。 「来年受けて、異常なしで安心したい!」というゴールを目指して、ぜひ1年後の検査をご予約ください。