• 2026年3月28日

【2026年4月から大変更】高齢者の肺炎球菌ワクチンが「一生に一度」で済む最新型へ

こんにちは。
明石市のJR大久保駅北口すぐにある、たなか内科クリニックです。

医療の制度やワクチンは日々進化していますが、2026年4月(令和8年度)は、高齢者の皆様の命を守る「肺炎球菌ワクチン」のルールが劇的に変わる非常に重要なタイミングです。

今回は、2025年度までと2026年度からで「何が、どう変わるのか」について、内科医の視点から分かりやすく深掘りして解説いたします。

■ 2025年度までの主流「ニューモバックス」の弱点

肺炎球菌は、高齢者の肺炎や敗血症(細菌が全身に回る危険な状態)を引き起こす最も大きな原因菌です。そのため、65歳を迎える方を対象に、一部公費負担で安く受けられる「定期接種」が行われてきました。

2026年3月末まで定期接種の対象となっていたのは「ニューモバックス」という23種類の菌に対応するワクチンでした。カバーできる菌の種類は多いものの、このワクチンには「免疫の効果が5年程度で薄れてしまう」という弱点がありました。そのため、しっかりと予防効果を維持するためには、5年ごとに自費で打ち直し(再接種)を検討する必要がありました。

■ 2026年度からの大変更「プレベナー20」の定期化

2026年4月1日より、新たに「プレベナー20」という20価ワクチンが定期接種に切り替わります。

このワクチンの最大の強みは、免疫細胞に直接働きかけて「長期的な免疫の記憶」を作り出す点です。つまり、1回接種すれば生涯にわたって強い予防効果が持続するため、原則としてその後の打ち直しが不要になります。 たった1回の接種で済むようになることは、患者様の身体的・金銭的負担を大きく減らす非常に素晴らしい制度変更です。

これからどう打てばいい?対象者別のスケジュール

制度が変わることで、「自分はどうすればいいの?」と迷われる方も多いと思います。

これから65歳を迎える方(まだ一度も打っていない方)

2026年4月以降、市から届く案内(接種券)を使って、定期接種として最新の「プレベナー20」を1回接種してください。これで一生分の肺炎球菌対策が完了します。

過去に定期接種(ニューモバックス)を打ったことがある方

過去にニューモバックスを打った方は、すでに定期接種の権利を使用しているため、今回の定期接種の対象外となります。ただし、前回の接種から1年以上が経過していれば、全額自己負担(任意接種)にはなりますが、最新の「プレベナー20」や「キャップバックス(21価)」を打つことが推奨されています。これを1回打てば、今後の再接種は不要になります。

ご自身の接種履歴や持病によってベストな選択は異なります。ワクチンについて迷われた際は、ご自身の体をよく知る当院へいつでもお気軽にご相談ください。

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