- 2025年1月28日
- 2025年1月30日
胃痛の原因とは?その痛み、見逃していませんか?
胃痛とは
胃痛は、胃のあたりに感じる痛みを指します。原因や症状の現れ方はさまざまで、適切な治療や生活習慣の改善によって症状を和らげることができます。
急性胃炎は、暴飲暴食やアルコール、辛い食べ物、ストレス、胃に負担をかける薬などが原因で、一時的に胃に炎症が起こる状態です。突然の胃痛や吐き気、嘔吐が主な症状で、適切な休養や食事管理で多くの場合改善します。
一方、慢性胃炎は、長期間続く胃の炎症で、ピロリ菌感染やストレスが主な原因とされています。胃もたれや食欲不振が長引く場合は、ピロリ菌の除菌や食事の見直しが効果的です。
ストレスは、胃酸が増えたり胃の動きが悪くなる原因となり、胃粘膜を傷つけることがあります。趣味やリラックス法を取り入れて、ストレスを和らげることが胃の健康に役立ちます。
胃痛の主な症状
胃痛の種類によって原因が異なります。胃酸が粘膜を傷つけることで起こる「キリキリする痛み」は、空腹時に悪化しやすく、胃潰瘍の可能性もあります。吐き気や胃もたれは、消化がうまく進まず胃に負担がかかっている状態を示します。
また、「みぞおちの痛み」は胃以外の臓器、例えば食道や胆嚢のトラブルが原因の場合もあります。このような痛みが続く場合や他の症状を伴う場合は、早めに医師に相談してください。
胃痛の原因を調べる検査
胃痛の原因を調べるための検査では、胃カメラ(上部内視鏡)や血液検査が有効です。検査で異常が見つからないのに胃痛や胃もたれが続く場合、機能性ディスペプシアという病気が考えられます。また、喫煙やアルコールの摂取は胃粘膜を刺激するため、控えることが望ましいです。
胃痛に関連する病気
胃痛は、いくつかの病気の症状として現れることがあります。胃酸が食道に逆流して起こる胃食道逆流症(GERD)は、胸やけやみぞおちの痛みが特徴です。また、胃潰瘍は胃酸の過剰分泌やピロリ菌感染が原因で発症し、胃酸を抑える薬やピロリ菌除菌で治療します。さらに、検査で異常が見つからないのに胃痛や胃もたれが続く場合、機能性ディスペプシアという病気が考えられます。
胃痛を和らげるための生活習慣と対処法
胃痛を改善・予防するには、食事や生活習慣を見直すことが重要です。まず、消化に優しい低脂肪・高タンパクの食品を少量ずつ摂取し、一度にたくさん食べないよう心がけましょう。脂っこい食べ物や刺激物、炭酸飲料、カフェイン、アルコールなど、胃を刺激するものは控えることが望ましいです。喫煙も胃粘膜を刺激するため、可能な限り避けるべきです。
また、ストレスが胃に与える影響は大きいため、深呼吸やヨガ、瞑想、リラクゼーションを取り入れて自律神経を整えることが効果的です。趣味を楽しむ時間を設けたり、適度な運動を行うことで、消化を助けるとともにストレス解消にも役立ちます。
頻繁に胃痛が起こる場合は、早めに医療機関を受診し、健康診断で原因を明らかにすることが大切です。生活習慣を改善しながら、必要に応じて専門医の治療を受けることで、胃の健康を保ち、快適な日常生活を送ることができます。
※胃痛の原因は様々です、胃潰瘍や胃炎等であれば薬での対応で軽快しますが、中には悪性の病気が隠れている場合があります。また胃痛と思っていても原因は、膵臓や・胆のう・肝臓、大腸に問題がある場合もありますので、総合的な診察・検査が必要となります。当院でも初回は内服のみとする場合が多いですが、症状が続く場合や年齢に応じて検査も相談しております。