- 2025年1月28日
- 2025年1月30日
吐き気・嘔吐の原因と対策を知ろう
吐き気や嘔吐は、体が異物や毒素を排出しようとする防御反応の一つです。原因は胃腸の不調からストレス、感染症、妊娠などさまざまで、軽い症状から深刻な疾患が隠れている場合もあります。原因に応じた適切な対処が重要です。
吐き気・嘔吐が起こる原因
吐き気や嘔吐の原因には、食あたりや感染症が挙げられます。ウイルスや細菌による胃腸炎が原因で、吐き気や嘔吐、下痢、発熱などの症状を伴うことがあります。また、ストレスや疲労が自律神経を乱し、胃腸の動きを低下させて吐き気を引き起こすこともあります。逆流性食道炎では、胃酸が食道に逆流し、胸やけや吐き気が発生します。さらに、妊娠中のつわりはホルモンバランスの変化によるもので、特に妊娠初期に多く見られる特徴です。
吐き気・嘔吐が示す症状
- 腹痛を伴う場合:胃腸炎や腸閉塞が疑われます。
- 繰り返す嘔吐:脱水症状や栄養不足を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。
- 空腹時の吐き気:胃酸過多や十二指腸潰瘍が原因の場合があります。
検査・診断方法
血液検査
- 炎症や内臓機能の異常を確認します。
胃カメラ(上部内視鏡検査)
- 胃や十二指腸の潰瘍、逆流性食道炎の有無を確認します。
CT検査
- 腸閉塞や重篤な病変を調べるために有効です。
吐き気・嘔吐の対処法
薬物療法
- 原因に応じて、制吐薬、胃酸抑制薬、整腸薬などを使用します。
生活習慣の改善
- 消化に優しい食事(少量をこまめに摂取)を心がける。
- 脂っこい食事や刺激物を控える。
- ストレスを軽減するリラクゼーションや適度な運動を取り入れる。
脱水症状の予防
- 水分や電解質を少量ずつ補給し、倦怠感や尿量の減少に注意します。
妊娠中の吐き気(つわり)へのケア
- 食事の工夫:冷たい食事や匂いの少ない食事を選び、空腹を避けるために軽い間食を取り入れます。
- 水分補給:スープやスポーツドリンクでこまめに水分を補うことが重要です。
- 医療機関の受診:症状が重い場合は妊娠悪阻として点滴治療などを受ける必要があります。
吐き気や嘔吐は、軽い胃腸のトラブルから深刻な病気まで多くの原因が考えられます。症状が続く場合は早めに医療機関を受診し、正しい診断と治療を受けることが大切です。普段からバランスの取れた食生活やストレス管理を行い、健康を維持しましょう。
※急性の吐き気については、多くは急性胃腸炎に伴う一過性のものと思われますが、下痢がなければイレウスの可能性がありますので腹部レントゲンやCTでの確認が必要となります。慢性(長期間)の吐き気については、逆流性食道炎や胃潰瘍、機能性ディスペプジア(リンクを付ける)、胃がんや膵臓がん等、原因は様々です。慢性の場合は一度は検査を受けることをお勧めします。