- 2025年1月28日
- 2025年1月30日
胃カメラ検査で撮影した画像について解説いたします
胃カメラ検査は、食道、胃、十二指腸の状態を直接確認できる重要な検査です。今回、実際に撮影した画像を基に、検査で確認できる代表的な部位をご紹介します。
通常は検査中に約40枚程度の画像を撮影しますが、今回は代表的な7つの部位の画像をご紹介します。
1.食道・胃接合部
食道と胃の境界部の画像です。矢印の部分に注目すると、逆流性食道炎の痕跡が見られます。食道と胃の接合部は逆流性食道炎などの病変が現れやすい重要な箇所です。
2.十二指腸 下行脚
こちらは二指腸に入り少し進んだ所です、肝臓からの管(胆管)、膵臓からの管(膵管)の出口が確認できる場合もあります。
3.胃 幽門部
この部分は胃内容物が十二指腸に送られる重要な通路であり、狭窄や潰瘍の有無を確認することができます。
4.胃 体上部 小弯
胃の上部(小弯側)の画像です。この箇所では、カメラを反転させることで胃の内部全体を観察します。画像内の黒い部分はカメラそのものです。
5.胃 体下部
こちらは胃の下部の画像です。この部分も胃の機能や病変を確認する上で非常に重要です。特に胃炎や腫瘍の有無を詳しくチェックします。
6.胃 体中部から上部 大弯
これは胃の中部から上部の大弯側の画像です。この部位は胃の形状や病変の広がりを確認する際に重要です。
7.胃 穹窿部 大弯
最後は胃の入り口付近(穹窿部 大弯側)の画像です。胃の変形が無いかどか、また小さな病変が無いか観察します。
なおカメラを抜いてくる時に再度食道も観察しています。
通常は40~60枚程度の画像を胃カメラの時に撮影します。病気があればさらに増える事もあります。代表的な部分の画像を載せております。
この症例ではピロリ菌陰性ですが、逆流性食道炎の既往が分かりました。