- 2026年2月4日
【40代・50代必見】便潜血だけで大丈夫?「大腸カメラ」を受けるべき本当のタイミング

たなか内科クリニック院長の田中敏雄です。
今回は、40代からリスクが急増する「大腸がん」の予防について、「便潜血検査」と「大腸カメラ」の賢い使い分けをテーマにお伝えいたします。
最近、ニュースでも取り上げられていますが、大腸がんは早期発見が何よりも重要です。
しかし、「検診で便潜血検査を受けているから大丈夫」「大腸カメラは大変そうだし、まだいいか」と考えている方も多いのではないでしょうか?
実は、それぞれの検査には「得意なこと」と「苦手なこと」があります。
この違いを正しく理解し、適切に組み合わせることが、あなたの大腸を守る最強の盾となります。
1.手軽だけど完璧じゃない?「便潜血検査」の真実

健康診断でおなじみの「便潜血検査」ですが、これは便に混じった目に見えない血液を調べる検査で、安価で体への負担が少ないのが最大のメリットです。
ここがポイント!

- メリット: 採便だけで済み、身体への負担が少なく、大腸がんの早期発見の「入り口(スクリーニング)」として役立ちます。
- 注意点: あくまで「出血があるかどうか」を見る検査です。出血していない早期の病変や、日によって出血量が違う病変は見逃してしまう可能性があります。また、痔や一時的な腸の炎症などでも陽性になることがあるため、「陽性=がん」とは限りません。
医師からのアドバイス

便潜血検査は、毎年受けることが理想的です。しかし、精度の面では大腸カメラに劣るため、「陰性だから絶対に大丈夫」というわけではないことを覚えておいてください。
2.診断と治療を同時に!「大腸カメラ」の実力

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、肛門からカメラを入れ、大腸の粘膜全体を直接観察する検査です。
ここがすごい!

- 確実な診断: 小さなポリープや、出血していない早期がん、炎症性腸疾患なども正確に診断できます。
- その場で予防: 前がん病変である「ポリープ」が見つかれば、検査中にその場で切除が可能です。つまり、将来の大腸がんを未然に防ぐことができるのです。
医師からのアドバイス

大腸カメラは、まさに「未来の自分への贈り物」です。
ポリープを切除してしまえば、そこからがんが発生するリスクを減らすことができます。これが、他の検査にはない大腸カメラだけの大きな強みです。
3.【年代別】ベストな検査の受け方
では、実際にどう使い分ければよいのでしょうか?

専門医の視点から、年代やリスクに応じたおすすめの受診パターンをご提案します。
パターンA:40代・50代で症状がない方
- 基本: 毎年の「便潜血検査」を欠かさず受けましょう。
- プラスα: 40代後半以降は大腸がんのリスクが高まるため、症状が軽くても「一度は大腸カメラ」を受けてみてください。そこで異常がなければ、その後は3〜4年に1回程度のペースでも十分と言えます。
パターンB:リスクが高い方
以下に当てはまる方は、便潜血の結果に関わらず、最初から大腸カメラを受けることを強くお勧めします。
- 便潜血検査で「陽性」が出たことがある(※次の検査で陰性になっても、必ずカメラを受けてください)
- 血便、便通異常が続いている
- ご家族に大腸がんの既往がある
医師からのメッセージ

「検査は痛そう」「恥ずかしい」と躊躇される気持ち、よく分かります。
しかし、大腸がんは早期に見つければ治る可能性が非常に高い病気です。
まずは「相談だけ」でも構いません。
当院では、鎮静剤を使って少しウトウトした状態での検査など、苦痛を減らす工夫を徹底しています。あなたに最適な検査プランを一緒に考えましょう。
40歳以上で、お腹の症状をお持ちの方は、軽い症状であっても一度相談頂ければと思います。