• 2026年4月2日

胃痛や胃もたれの原因?「ピロリ菌」の基本から除菌治療まで徹底解説

こんにちは。
明石市・JR大久保駅北口すぐのたなか内科クリニックです。
胃痛、胃もたれ、胃潰瘍、そして胃がん。これらの胃のトラブルに深く関わっているのが「ピロリ菌(正式名称:ヘリコバクター・ピロリ)」です。

今回は、ピロリ菌の正体から、引き起こされる恐ろしい病気、そして当院でも行っている検査や除菌治療について詳しくお伝えします。

■ピロリ菌の正体と感染ルート

ピロリ菌は、胃の粘膜に生息する細菌です。

本来、胃の中は強い胃酸があるため細菌は生きられません。しかし、ピロリ菌は特殊な酵素を利用してアンモニアを作り出し、胃酸を中和することで胃の中に住み着くことができます。

感染経路の大半は「口を介した感染」と考えられています。

上下水道が十分に普及していなかった時代の衛生環境が関係しており、ご高齢の方に感染者が多い傾向があります。現代の衛生環境では若い世代の感染率は著しく低下しているため、日常生活において過度に神経質になる必要はありません。

■放置は危険!ピロリ菌が引き起こす病気

ピロリ菌に感染すると胃に炎症が起こりますが、自覚症状がない方がほとんどです。しかし、炎症が長期間続くと慢性胃炎(萎縮性胃炎)が進行し、一部の方は胃がんを発症してしまうリスクがあります。

ある調査では、10年間で胃がんが発生した人の割合は、感染していない人が0%だったのに対し、感染している人では2.9%に上りました。

また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者さんの約80〜90%がピロリ菌に感染していることも分かっています。そのため、感染が分かった場合はすべての方に除菌治療を受けることが強く推奨されています。

■ピロリ菌を退治する「除菌療法」と注意点

除菌療法は、胃酸の分泌を抑える薬1種類と、抗菌薬2種類の合計3剤を、1日2回、7日間連続で服用する治療です。

1回目の治療(一次除菌)での成功率は68〜92%と言われています。もし除菌できなかった場合でも、薬の種類を変えて「二次除菌」を行えば、ほとんどのケースで退治が可能です。

治療を成功させるための重要な注意点がいくつかあります。

自己判断で薬をやめない

途中で飲むのをやめると、薬が効きにくい「耐性菌」を生み出す原因になります。必ず指示通り7日間飲み切ってください。

副作用への正しい対処

服用中、軟便や味覚異常が出ることがありますが、軽い場合は自己判断で減薬せず最後まで飲み続けてください。ただし、発熱や腹痛を伴う下痢、血便、発疹が出た場合は直ちに服用を中止し、当院へご連絡ください。またじんま疹がでた場合も中止の上で当院まで連絡してください。

二次除菌中は禁酒

二次除菌の治療期間中は、アルコールの摂取を避けていただく必要があります。

■当院での検査とアフターフォロー

ピロリ菌の検査には、胃カメラの際に組織を採取して調べる方法と、採血や検便、吐き出した息(尿素呼気試験)などで調べる胃カメラを使わない方法があります。

当院では、患者様のご希望や症状に合わせて最適な検査をご提案いたします。

治療後は、薬を飲み終えてから4週間以上あけて「本当に除菌できたか」の判定検査を必ず行います。

また、除菌に成功してピロリ菌が消えた後でも、過去の炎症による胃がんリスクが完全にゼロになるわけではありません。当院では、除菌成功後も1年に1回程度の定期的な胃カメラ検査をおすすめしております。

胃の不調が気になる方、ご家族にピロリ菌感染者がいる方は、ぜひ一度たなか内科クリニックへご相談ください。

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