- 2026年9月25日
糖尿病になりやすい人の5つの特徴とは?生活習慣に潜むリスクと予防法

こんにちは。
明石市のJR大久保駅北口すぐ、たなか内科クリニック院長の田中敏雄です。
健康診断の季節になると、ふと頭をよぎる糖尿病という言葉。患者数が増え続けているというニュースを目にすることも多く、気になっている方も多いのではないでしょうか。
糖尿病は、血中のブドウ糖の濃度(血糖値)が慢性的に高くなる病気です。初期には自覚症状がほとんどないため放置されがちですが、進行すると全身の血管を傷つけ、重大な合併症を引き起こす恐れがあります。実は、糖尿病のリスクが高まりやすい人にはいくつかの共通する特徴があります。今回は、日々の暮らしの中で簡単にチェックできる5つのポイントと、その予防策について内科医の視点から分かりやすく解説します。
■1. 糖尿病になりやすい人に見られる5つの特徴

生活習慣や体質によって、糖尿病の発症リスクには個人差があります。ご自身の普段の生活と照らし合わせながら、以下の5つのポイントをチェックしてみてください。
・体重の増加(特に内臓脂肪型肥満)
肥満は糖尿病の最大の高リスク因子です。特にお腹周りに脂肪がつく内臓脂肪型肥満になると、脂肪細胞から悪玉物質が分泌され、インスリンの働きが悪くなってしまいます。ウエストサイズが男性で85cm以上、女性で90cm以上の方は注意が必要です。
・定期的な運動不足
運動が不足すると全身の代謝が低下し、筋肉で糖がうまく消費されなくなるため、血糖値が高くなりやすくなります。激しい運動ではなく、1日20分程度、週に合計150分を目安としたウォーキングなどの有酸素運動を継続することが推奨されます。
・食生活の乱れ
糖質の過剰摂取や脂質の偏り、食事時間の不規則さは、血糖値を激しく乱高下させます。特に夜遅い時間の食事、加工食品やジュースなどの甘い飲み物を頻繁に摂る習慣がある方はリスクが高まります。
・家族歴(遺伝的な影響)
糖尿病は遺伝的な要因も関係していることが分かっています。血のつながった親や兄弟姉妹に糖尿病の患者さんがいる場合、そうでない方に比べて発症リスクが高くなる傾向があります。
・40代以上の年齢
加齢に伴って体の代謝機能やインスリンの分泌能力は徐々に低下していくため、40代を過ぎると糖尿病を疑われる人が増えていきます。特に50代から急増しますが、若年層でも発症する可能性は十分にあるため若いからと油断は禁物です。
■2. 現代の生活環境とストレスがもたらす罠

糖尿病のリスクは、個人の体質や習慣だけでなく、現代社会の生活環境とも深く結びついています。
仕事や家事で忙しい毎日を送っていると、どうしても外食やコンビニ食に頼りがちになり、炭水化物や脂質に偏った栄養バランスの乱れが生じやすくなります。また、デスクワークなどで座りっぱなしの時間が増え、日常生活における身体活動量が減少していることも大きな問題です。
さらに、精神的なストレスも血糖値を上げる直接的な原因になります。過度なストレスを感じると、脳からの指令によってアドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンが分泌されます。これらのホルモンにはインスリンの作用を弱める働きがあるため、体内の血糖値が上昇しやすくなってしまうのです。
■3. 生活習慣の見直しと定期的な検査が最大の防御策

糖尿病のリスクを減らし、健康な体を維持するためには、無理のない範囲で日々の暮らしを整えていくことが大切です。
食事の面では、バランスの良い食事を心がけるとともに、食べる順番を意識して野菜から箸をつけるベジファーストを実践するだけでも血糖値の急上昇を抑えられます。運動面では、エスカレーターではなく階段を使うなど、日常のちょっとした工夫で活動量を増やしていきましょう。十分な睡眠をとり、自分なりのストレス発散法を見つけることも大切です。
そして何より重要なのが、定期的な健康診断や医療機関での検査です。一般的な健診で行われる空腹時血糖やHbA1cの数値を毎年しっかりと確認し、ご自身の体からのSOSを早期にキャッチしましょう。
■まとめ

糖尿病になりやすい特徴には、遺伝や年齢といった変えられない要素もありますが、食生活や運動、ストレス管理など、自分の意識次第で変えられる生活習慣の要素もたくさんあります。まだ若いから、症状がないからと過信せず、定期的に自分の体の状態を知ることが健康を守る第一歩です。
健康診断で数値の異常を指摘された方はもちろん、今回の5つのポイントに当てはまる項目があり不安を感じている方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。お一人おひとりの生活環境に合わせた最適な治療や生活改善のアドバイスをさせていただきます。