• 2026年1月6日

「お腹が苦しい!」ガスだまり・腹部膨満感の即効対処法と、病院へ行くべき危険なサイン

「夕方になると、お腹がパンパンに張って苦しい…」

「会議中や静かな場所で、お腹が鳴りそうでヒヤヒヤする」

お腹の中にガスが溜まって膨れ上がる「腹部膨満感(ガスだまり)」。

地味な症状と思われがちですが、ひどくなると腹痛で動けなくなったり、食事が喉を通らなくなったりと、生活の質を大きく下げる辛い悩みです。

今回は、今すぐ楽になりたい方のための「即効ガス抜き術」と、ただのガスだと放置してはいけない「危険な病気のサイン」について解説します。


1.なぜ私のお腹はこんなに張るの?

お腹のガスの正体は、主に「口から飲み込んだ空気」「腸内で発生したガス」の2つです。

無意識に空気を飲んでいる(呑気症)

早食い、炭酸飲料の飲み過ぎ、ストレスによる奥歯の噛み締めなどが原因で、大量の空気を胃に送り込んでしまっています。

腸の動きが悪い・冷え

便秘で出口が塞がれていたり、お腹が冷えて腸の動き(蠕動運動)が鈍くなったりすると、ガスが排出されずに溜まり続けます。

腸内環境の悪化

悪玉菌が増えると、腸内で食べ物が異常発酵し、ニオイの強いガスが発生します。


2. 今すぐ楽になりたい!【即効】ガス抜き対処法

「とにかく今の苦しさをなんとかしたい」という時は、薬を飲む前にまず以下の物理的なケアを試してみてください。

「ガス抜きのポーズ」で物理的に出す

ヨガでも有名なポーズです。腸を圧迫してガスの移動を促します。

  1. 仰向けに寝て、両ひざを抱えます。
  2. 息を吐きながら、太ももをお腹(胸)にグーッと押し付けます。
  3. その状態でお尻を軽く持ち上げるイメージで、30秒〜1分ほど深呼吸を繰り返します。

「の」の字マッサージ&ツボ押し

腸の形(時計回り)に沿って、おへその周りを「の」の字を書くように優しくマッサージします。

また、おへそから指2本分下にある「気海(きかい)」というツボは、気の巡りを良くしてお腹の張りを和らげる効果があります。ここを優しく押してみてください。

お腹を温める(カイロ・白湯)

腸は「冷え」に弱い臓器です。冷えると動きがピタリと止まってしまいます。

カイロや腹巻でお腹を外から温めたり、温かい白湯(さゆ)を飲んで内側から温めたりするだけで、グルグルと腸が動き出し、ガスが抜けやすくなることがあります。


3. 繰り返さないための予防策

ガスだまり体質を改善するには、以下の習慣を意識しましょう。

  • よく噛んで食べる: 早食いを防ぎ、空気の飲み込みを減らします。
  • 「出したい」を我慢しない: 便やオナラを我慢することは、腸内環境を悪化させる最大の原因です。
  • 漢方薬の活用: 頑固なお腹の冷えや張りには、腸を温めて動かす「大建中湯(だいけんちゅうとう)」などの漢方薬が有効な場合があります。当院でも処方が可能です。

4. 放置は危険!病院へ行くべき「危険なサイン」

「たかがガス」と侮ってはいけません。お腹の張りの裏に、大腸がんや腸閉塞といった命に関わる病気が隠れていることがあります。

以下の症状がある場合は、セルフケアで様子を見ずに、すぐに消化器内科を受診してください。

・我慢できないほどの激しい腹痛がある
・吐き気や嘔吐を伴う
・便に血が混じっている、または真っ黒な便が出る
・急激に体重が減った(ダイエットしていないのに)
・便が細くなった

これらは、腸が狭くなっていたり(がんやポリープ)、腸が詰まりかけていたりする可能性があります。


お腹の張りは、体からの「腸がお疲れですよ」「何かトラブルが起きていますよ」というSOSサインです。

生活習慣を見直しても症状が良くならない場合や、痛みや不安がある場合は、一人で悩まずにたなか内科クリニックにご相談ください。

エコー検査や痛みの少ない大腸カメラ検査で原因を突き止め、スッキリ快適な毎日を取り戻しましょう。

※お腹が張る原因は様々ですが、便秘・過敏性腸症候群が代表的です。しかし中には腸閉塞の状態であったり、大腸癌が原因であったりもします。自己判断せずに腹部のレントゲンのみでもお勧めします。

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