• 2025年1月26日
  • 2025年1月30日

胃カメラの経口・経鼻の違いと注意点について

経口内視鏡検査について

内視鏡室にてのどの麻酔を3~5分行った後に口から胃カメラを挿入し、食道、胃、十二指腸を観察します。胃だけでなく、食道の病気である逆流性食道炎のチェックも含まれ、十二指腸の病気である炎症や潰瘍などについても観察します。

当クリニックでは通常検査時には鎮静剤を使用した静脈麻酔を行います。少し眠ったような状態で検査を受けていただけるため、嘔吐反射も少なく快適に検査を行えます。

経鼻内視鏡検査について

鼻の中の麻酔を行った後に、細いカメラを左右どちらかの鼻から挿入して検査を行います。口から挿入する方法に比べて嘔吐反射が少ないのが特徴です。しかし、画質が低下することがあり、合併症として鼻血が発生する場合があります。鼻血はまれに起こり、必要に応じて耳鼻科で止血を行う必要があります。また、鼻が狭い場合はカメラが通らず、口からの挿入に切り替えることがあります。

現在では画質が以前よりも格段に向上しており、ピロリ菌陰性の方や胃カメラの反射が強い方に特におすすめの方法です。なお、鼻からの検査でも希望があれば鎮静剤の投与が可能です。

病気の有無により異なりますが、検査時間は5分程度です。必要に応じて粘膜表面の組織検査である生検を行いますが、その場合、結果が出るまで一週間程度かかります。生検結果を確認するために、再度外来での予約と受診が必要です。

検査終了後は麻酔が覚めるまで30分から1時間、院内で休んでいただきます。その後も少し麻酔が残るため、検査日当日はご自身での車の運転はできませんのでご注意ください。

胃カメラを希望される方へ

1.予約

胃カメラ検査または診察の予約は、電話、WEB、またはLINEで承ります。

2.検査前日の準備

検査日時が決まったら、当日は絶食でお越しください。前日の20時以降は食事をお控えいただき、水分摂取は可能です。

3.来院・問診票の記入

当日は予約時間に来院いただき、問診票をご記入ください。

4.検査前の説明

検査室へご案内後、医師が同意書の内容を説明します。その際に、口からの検査か鼻からの検査か、また鎮静剤(静脈麻酔)を使用するかについてご相談いただけます。

5.鎮静剤希望の場合の準備

鎮静剤を希望される方には点滴を開始し、検査台へ移動していただきます。血圧や酸素濃度をモニターする機器を装着します。

6.麻酔の実施

  • 口からの検査の場合:喉の麻酔を行います。
  • 鼻からの検査の場合:鼻の麻酔を行います。

7.検査体勢の準備

左横向きになっていただきます。鎮静剤を希望される方は、点滴を通じて麻酔薬を投与します。

8.内視鏡検査の実施

検査を行います。所要時間は約5分です。

9.検査後の説明

検査終了後、医師が結果について説明します。鎮静剤を使用された方は、検査室後ろのリカバリールームでお休みいただき、覚醒後に点滴を抜いた後、結果説明をお聞きいただきます。

10.必要な処置や次回受診の相談

検査結果によって内服薬の処方が必要な場合や、胃や食道の組織採取を行った場合は、次回受診の日程についてご相談いたします。

11.お会計と帰宅

会計を済ませていただき、終了となります。

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