• 2026年10月1日

20代〜40代に多いって本当?十二指腸潰瘍の3大原因(ピロリ菌・ストレス・痛み止め)と早期治療のメリット

こんにちは。
明石市のJR大久保駅北口すぐ、たなか内科クリニック院長の田中敏雄です。

「まだ若いから、ただの食べ過ぎや胃もたれだろう」

そう思って、みぞおちの痛みを市販の胃薬でごまかしていませんか?

実は、胃潰瘍が50代以降のシニア世代に多いのに対し、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)は20代〜40代の比較的若い世代に多く発症するという特徴があります。働き盛りでストレスの多い現代において、若い世代の受診が増えている病気の一つです。

今回は、なぜ若い世代に十二指腸潰瘍が起こりやすいのか、その3大原因と、早期にしっかりと治療を行うメリットについて解説します。

■なぜ若い世代に?十二指腸潰瘍を引き起こす3大原因

十二指腸潰瘍は、胃から分泌される強い胃酸(攻撃因子)と、十二指腸の粘膜を守る仕組み(防御因子)のバランスが崩れることで発症します。そのバランスを崩す主な原因は以下の3つです。

1. ヘリコバクター・ピロリ菌の感染

十二指腸潰瘍の患者様を調べると、実に97%以上という極めて高い確率でピロリ菌に感染していることが分かっています。ピロリ菌が長期間にわたって住み着くことで粘膜が慢性的な炎症を起こし、胃酸に対する抵抗力が極端に弱くなってしまうのです。

2. 精神的・身体的なストレス

20代〜40代は、仕事や人間関係、子育てなどで心身ともにストレスを抱えやすい時期です。過労や睡眠不足、不規則な生活によって自律神経の働きが乱れると、胃酸が過剰に分泌されます。脂肪分の多い食事や、過度の飲酒・喫煙も胃酸の分泌をさらに促し、薄くデリケートな十二指腸の粘膜を傷つける原因になります。

3. 痛み止め(消炎鎮痛剤)の飲み過ぎ

頭痛、生理痛、腰痛などで、ロキソニンやイブなどの「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」を日常的に服用している方は特に注意が必要です。これらの痛み止めは、痛みを抑える一方で、胃や十二指腸の粘膜を守る成分の分泌を低下させてしまいます。そのため、自覚症状がないまま潰瘍が進行し、突然出血を起こすケースもあります。

■市販薬でごまかさないで!早期治療の2大メリット

「薬を飲めば一時的に痛みが治まるから」と放置するのは危険です。消化器内科で正しい診断を受け、早期に根本的な治療を開始することには大きなメリットがあります。

メリット①:適切な薬剤療法で、短期間できれいに治る

現代の潰瘍治療薬(胃酸分泌抑制薬など)は非常に進化しており、専門医の指導のもとで正しく服用すれば、6週間の治療で80%以上の方が手術をすることなくきれいに治ります。ただし、自覚症状が消えても潰瘍の傷跡(瘢痕)が完全に落ち着くまで約1年間は定期的にお薬を継続することが、再発を防ぐために重要です。

メリット②:ピロリ菌の「除菌治療」で、今後の再発を徹底予防できる

お薬で一度潰瘍が治っても、原因であるピロリ菌が残っていれば高い確率で再発を繰り返します。当院では、潰瘍の治療と並行して「ピロリ菌の除菌療法(胃酸を抑える薬と2種類の抗生物質を1週間服用)」を行うことができます。除菌に成功すれば、将来的に十二指腸潰瘍を繰り返すリスクを劇的に下げることが可能です。

■キャベツや豆腐もおすすめ!胃腸に優しい食事のポイント

治療中や再発予防のために、日頃から胃酸の分泌を抑え、粘膜の修復を助ける食事を心がけましょう。

  • おすすめの食材:キャベツ(粘膜の回復を助けるビタミンUや止血作用のあるビタミンKが豊富)、豆腐(胃酸を中和する働きが高い)、白身魚やじゃがいも(消化が良くお腹に優しい)
  • 避けるべきもの:唐辛子などの香辛料、酸味の強いもの、味の濃い食事、脂っこいお肉(これらはすべて胃酸の分泌を過剰に増やし、粘膜を直接刺激してしまいます)

■根本原因を突き止めるために、まずは胃カメラ検査を

十二指腸潰瘍を正しく診断し、胃がんなどの他の重大な病気と区別するためには、内視鏡で直接粘膜を観察する「胃カメラ検査」が必須です。

「以前受けた検査が辛かった」「痛そうで怖い」という方もご安心ください。当院では、患者様のご負担を最小限に抑えるため、ご希望に応じて鎮静剤を使用し、ウトウトとしているようなリラックスした状態で楽に検査を受けていただける体制を整えています。また、検査と同時にピロリ菌の有無を調べることも可能です。

若いからといって「ただの胃痛」と自己判断せず、みぞおちの痛みや胃の違和感が続く場合は、明石市のJR大久保駅北口すぐの「たなか内科クリニック」までお気軽にご相談ください。

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