• 2026年9月18日

インフルエンザワクチン、今年はいつ打てばいい? 記録的な早さの流行入りと明石市の状況

【2026年度】インフルエンザ予防接種 予約受付中
受付期間:2026年9月14日(月)〜 2027年1月25日(月)
接種期間:2026年9月14日(月)〜 2027年1月30日(土)
※9月14日〜30日の接種は助成対象外です
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こんにちは。

明石市のJR大久保駅北口すぐ、たなか内科クリニック院長の田中敏雄です。

2026年のインフルエンザは、統計開始(1999年)以来2番目に早い流行入りが確認されるなど、例年とは大きく異なる動向を見せています。明石市でも直近2週間で感染報告が急増しており、ワクチン接種を含めた早急な備えが必要な状況です。今回は、最新データと合わせてワクチン接種の適切なタイミングをお伝えします。

■1.全国・近畿で記録的に早い流行入り

全国:1999年以降2番目の早さ

厚生労働省は2026年8月28日(木)、インフルエンザが全国的な流行入りに入ったと発表しました。全国の定点医療機関あたり患者報告数が1.11人となり、流行開始の目安である1.0人を超えました。この時期に流行入りするのは1999年の調査開始以来2番目の早さです(最も早かったのは2023年の8月中旬)。

大阪・兵庫:9月10日に流行期入り

近畿地方でも感染は急拡大しており、大阪府・兵庫県は2026年9月10日に流行期入りが発表されました。明石市が属する兵庫県でも、すでに各地の医療機関でインフルエンザ患者の受診が増加しています。

今年の流行を特徴づける2つの要因

南半球からのウイルス流入:日本の夏は南半球の冬にあたります。南半球の国々で流行したインフルエンザが旅行者を通じて持ち込まれ、例年にない夏の流行につながっています。 猛暑による換気不足:厳しい暑さでエアコンを使いながら窓を閉め切る機会が増えた結果、室内の換気が不足し、飛沫感染が起きやすい環境が広がっています。

■2.明石市の最新状況 流行目前まで急上昇

明石市では市内11の定点医療機関から毎週のインフルエンザ患者数が報告されています。定点あたり報告数が1.0人以上になると流行開始とみなされます。

直近2週間で報告数が10倍以上に急増

明石市の定点あたり報告数は、第34週(8/17〜8/23)時点では0.09人と低水準でした。しかし第35週(8/24〜8/30)に0.55人と急上昇し、さらに第36週(8/31〜9/6)には0.91人まで到達しました。流行開始の目安(1.0人)まで残りわずかです。

明石市インフルエンザ定点報告数の推移(第29〜36週)

集計週定点あたり報告数(11機関)状況
第29週(7/13〜7/19)0.09人散発的な報告
第30週(7/20〜7/26)0.18人散発的な報告
第31週(7/27〜8/2)0.00人報告なし
第32週(8/3〜8/9)0.18人散発的な報告
第33週(8/10〜8/16)0.09人散発的な報告
第34週(8/17〜8/23)0.09人散発的な報告
第35週(8/24〜8/30)0.55人急上昇
第36週(8/31〜9/6)0.91人流行目前 ⚠
出典:明石市感染症情報(明石市保健所) 定点:11医療機関

現在の明石市の状況まとめ

第36週(2026年8月31日〜9月6日)の定点あたり報告数は0.91人で、流行開始の目安(1.0人)まであとわずかです。兵庫県は9月10日に流行期入りが発表されており、明石市でも今後さらなる増加が見込まれます。今週・来週が予防対策の正念場です。

■3.下水でインフルエンザを早期把握 大阪大学の研究

インフルエンザの流行を早期に把握するための新しい技術が注目されています。大阪大学の研究グループは、下水を分析してリアルタイムでインフルエンザウイルスの型(A型・B型)を特定する技術を開発し、実用化に向けた研究を進めています。

下水サーベイランスとは

人がウイルスに感染すると、体内で増殖したウイルスの一部が排便とともに排出されます。下水を定期的に採取・分析することで、その地域での感染動向をリアルタイムかつ広範囲に把握することができます。病院を受診しない感染者も含めて把握できる点が、従来の定点医療機関による調査との大きな違いです。

今後の活用への期待

この技術が実用化されれば、定点調査より1〜2週間早く地域の流行を検知できる可能性があります。行政や医療機関が迅速に対応できるようになるため、重症者数の削減にもつながると期待されています。ただし現時点では研究段階であり、全国規模での常時活用はまだ先の話です。

■4.ワクチン接種、今年はいつ打てばいい?

インフルエンザワクチンの効果は、接種後2週間程度で現れ始め、1〜3カ月後にピークを迎えます。その後は徐々に低下し、接種から6カ月後には効果が薄れるとされています。特にA型のウイルスに対して、60歳以上の方でこの低下傾向がより顕著とも言われています。

今年は流行が早いため、接種時期が重要

今年は流行開始が例年より大幅に早いため、接種しても流行ピークに効果が切れてしまうリスクへの注意が必要です。一方で早すぎる接種(7〜8月の接種)は、冬の流行ピーク時に効果が薄れる可能性があります。対象者ごとの推奨タイミングを確認しましょう。

対象者別の推奨接種時期

対象推奨接種時期ポイント
一般成人9〜10月最も効果が持続する時期
65歳以上の高齢者10月以降早すぎる接種(7〜8月)は効果が切れる可能性あり
基礎疾患のある方9〜10月主治医と相談のうえ早めに
子ども(2回接種)9月上旬〜2回目まで4週間必要なため早めに開始を
妊婦10月前後赤ちゃんへの移行抗体も期待できる
※接種時期は個人の健康状態や流行状況により変動します。詳しくはご来院時にご相談ください。

■ワクチン接種に関するよくある質問

Q:去年打ったから今年は不要?

A:インフルエンザウイルスは毎年変異するため、毎年の接種が必要です。昨シーズンのワクチンは今シーズンの流行株には対応していません。 

Q:ワクチンを打てばかからない?

A:ワクチンは発症を完全に防ぐものではありませんが、感染した場合の重症化を防ぐ効果が期待できます。特に肺炎や入院リスクを大幅に下げる効果が確認されています。

Q:副反応が心配で打ちたくないのですが…
A:最も多い副反応は接種部位の腫れ・痛みで、1〜2日で治まります。発熱・倦怠感が出ることもありますが、通常は軽度です。アナフィラキシーなどの重篤な副反応は10万回に1件程度ときわめてまれです。副反応への不安がある場合は、接種前に医師にお気軽にご相談ください。なお当院では接種後、15分間は院内にて経過観察としております

Q:インフルエンザにかかったかもと思ったら、すぐ病院に行くべきですか?
A:抗インフルエンザ薬(タミフル・ゾフルーザなど)は発症から48時間以内に服用することで最も効果を発揮します。急な発熱・関節痛・倦怠感を感じたらできるだけ早く受診してください。検査は発症から6〜12時間以降が精度が高くなります。受診前にはお電話いただけるとスムーズにご案内できます。

Q:新型コロナのワクチンと同時に接種できますか?
A:インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは同時接種が可能です(厚生労働省も認めています)。左右の腕に分けて接種します。ただし接種後の副反応が重なった場合、どちらによるものか判断しにくくなることがあります。不安な方は2〜3日の間隔を空けることも選択肢のひとつです。詳しくはご来院時にご相談ください。

■5.今すぐできる感染予防の3ステップ

ワクチン接種前でも、日常の行動で感染リスクを大幅に下げることができます。特に手洗いは最も効果的な予防法として、厚生労働省も強く推奨しています。

正しい手洗い 3つのポイント

 01 流水と石鹸で30秒以上 手のひら・手の甲・指の間・爪の周り・手首をまんべんなく洗う。帰宅後・食事前・トイレ後は必ず実施。
 02 流水でしっかりすすぐ 石鹸成分が残らないよう十分に洗い流す。洗い流しが不十分だと皮膚トラブルの原因にもなる。
 03 清潔なタオルまたはペーパーで拭く 濡れたままにしておくと菌が繁殖しやすくなる。家族間でタオルを共有しないことも大切。

手洗い以外の予防策

  • 換気:室内では30分に1回程度、数分間窓を開けて換気する。複数の窓・扉を開けて風の通り道を作ると効果的。
  • マスクの着用:人混みや医療機関・公共交通機関では不織布マスクを着用する。特に高齢者・基礎疾患のある方・妊婦は着用を推奨。
  • 湿度の管理:乾燥した環境ではウイルスが長時間漂いやすくなる。エアコン使用中は加湿器で50〜60%の湿度を保つ。
  • 体力・免疫の維持:十分な睡眠(7〜8時間)とバランスのよい食事を心がける。暑さで食欲が落ちやすい夏こそ栄養摂取を意識する。

■ 当院のインフルエンザ診療・ワクチン接種のご案内

たなか内科クリニックでは、インフルエンザの検査・診療および予防接種を行っております。今シーズンは例年より早い流行入りが確認されており、ワクチン接種の準備は早めにお済みください。発熱・倦怠感・急な体調不良が続く場合は、お早めにご来院ください。

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