健康診断について
健康診断は、生活習慣病など自覚症状がないまま進行する病気を早期に発見し、重症化を防ぐための大切な手段です。定期的に健康診断を受けることで、たとえ症状がなくても異常値が確認される場合があり、その際には早めの予防や治療が可能になります。また、健康診断の結果で健康状態に問題がないと判断された場合でも、定期的な健診は自身の体調を把握するのに役立ち、健康維持に貢献します。当院では以下の各種健康診断を実施しておりますので、ぜひご活用ください。
特定健診(特定健康診査)
健診後は医師と一緒に結果を確認し、必要に応じて生活習慣の見直しや特定保健指導を受けることが推奨されます。保健師や管理栄養士と協力して行われる特定保健指導には「動機づけ支援」と「積極的支援」があり、リスクが高い方には前者が提供されます。健康維持のため、指導を受ける機会があれば、ぜひご参加ください。
- 基本的に行われる検査項目
- 問診、身体計測(身長・体重・BMI・腹囲)、血圧測定、血液検査…【脂質(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)】・【肝機能検査(AST、ALT、γGT)】・【血糖(空腹時血糖、HbA1c)】・【腎機能(尿酸、血清クレアチニン、eGFR)】、尿検査(尿糖、尿蛋白、尿潜血)
- 医師が必要と認めた場合のみ実施する検査項目
- 貧血検査、心電図、眼底検査
企業健診
企業健診は、労働安全衛生法に基づき、事業者が労働者に対して定期的に実施する健康診断です。この法律によって行われる健康診断のことを企業健診または職場健診と一般的には呼ばれています。その中には、一般健康診断、特殊健康診断、じん肺健康診断などあるわけですが、当院では一般健康診断の中の雇入時の健康診断、定期健康診断を行っています。
それぞれの主な検査項目は、以下の通りです。
雇入時の健康診断(雇入時健診)
労働者を新たに雇用する際には、既往歴や業務歴、自覚・他覚症状の有無、身長や体重、視力、聴力、胸部X線、血圧、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、尿、心電図検査などが必要です。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査
- 血圧の測定
- 貧血検査(血色素量、赤血球数)
- 肝機能検査(ALT、AST、γ-GT)
- 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
- 心電図検査
定期健康診断(定期健診)
企業は、年に1回、特定の職種の場合は年2回以上、定期的な健康診断を行うことが義務付けられています。検査項目には、既往歴や業務歴、自覚・他覚症状の有無、身体測定、胸部X線、血圧、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、尿、心電図検査などが含まれますが、医師の判断で省略できる場合もあります。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査、および喀痰検査
- 血圧測定
- 貧血検査
- 肝機能検査(ALT、AST、γ-GTの検査)
- 血中脂質検査(LDL コレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
- 心電図検査
※身長・腹囲、胸部X線、喀痰、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、心電図の各検査については、医師が必要でないと認めた場合には、省略することができます。
注意事項
血液検査がある方は、食事や糖分のある飲料の摂取を検査の8時間前に済ませてください。