骨粗鬆症とは?

骨塩定量検査イメージ画像

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。骨の中のカルシウムなどのミネラル成分(骨塩)が減少し、骨の内部がスカスカの状態になります。初期段階では自각症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、ちょっとした転倒や軽い衝撃で骨折してしまうことが少なくありません。特に、閉経後の女性や高齢者に多く見られます。

骨粗鬆症の検査:骨密度測定(骨塩定量検査)

骨粗鬆症の診断や骨折リスクの評価には、「骨密度測定(骨塩定量検査)」が用いられます。この検査は、骨の中にどれくらいのミネラル成分(カルシウムなど)が含まれているかを測定し、骨の強度(骨密度)を数値化するものです。

なぜ骨密度測定が必要なのか?

骨密度が低下すると骨が脆くなり、骨折のリスクが高まります。骨折、特に大腿骨(太ももの骨)の骨折は、寝たきりの原因となることもあり、生活の質(QOL)を大きく損なう可能性があります。定期的に骨密度を測定し、自身の骨の状態を把握することは、骨粗鬆症の早期発見・予防、そして健康寿命の延伸につながります。

骨密度測定の特徴とメリット

1.痛みはなく、短時間で終了検査は痛みを伴わず、数分程度で完了します。ベッドに横になるか、腕や足を専用の装置に乗せるだけで測定できます。
2.精度の高い検査方法(DXA法など) 当院では、骨密度の測定にDXA(デキサ)法を用いています。DXA法は、微量のX線を異なるエネルギーで照射し、骨と軟部組織の吸収率の差から骨密度を測定する方法です。測定精度が高く、骨粗鬆症の診断基準にも用いられる信頼性の高い検査方法です。腰椎(腰の骨)や大腿骨頸部(股関節の骨)など、骨折しやすい部位の骨密度を直接測定することができます。その他、超音波やかかと(踵骨)のX線を用いた簡易的な測定方法もあります。
3.骨折リスクの評価と予防測定された骨密度は、「YAM値(若年成人平均値)」と比較して評価されます。YAM値は、若くて健康な成人の骨密度を100%としたときの、自分の骨密度の割合を示したものです。

4.治療効果の確認骨粗鬆症の治療(薬物療法、食事療法、運動療法など)を行っている場合、定期的に骨密度測定を行うことで、治療の効果を客観的に評価することができます。

検査をおすすめする方

以下のような方は、骨粗鬆症のリスクが高いため、一度骨密度測定を受けることをおすすめします。

検査後のアドバイスと対策

検査結果に基づき、医師が一人ひとりの状態に合わせたアドバイスを行います。骨密度が低下している場合は、以下のような生活習慣の改善や治療が必要となることがあります。
1.食事療法: カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨の形成に必要な栄養素を積極的に摂取しましょう。乳製品、小魚、大豆製品、緑黄色野菜などがおすすめです。
2.運動療法: ウォーキング、ジョギング、筋力トレーニングなど、骨に適度な負荷をかける運動を習慣化しましょう。骨を強くするだけでなく、筋力やバランス能力を向上させ、転倒予防にもつながります。
3.日光浴: ビタミンDは、日光(紫外線)を浴びることで体内でも合成されます。適度な日光浴を心がけましょう。
4.禁煙・節酒: 喫煙や過度の飲酒は、骨の健康を損なう要因となります。
5.薬物療法: 骨粗鬆症と診断された場合や骨折リスクが高いと判断された場合は、医師の指示のもと、骨密度を高める薬や骨の破壊を抑える薬などによる治療が行われます。
骨粗鬆症は、早期発見・早期対策が重要です。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。